ナンバーガールは1990年代後半から2000年代にかけて活躍した人気のオルタナティヴ・ロックバンド。彼らは1995年に福岡で結成され、当初は地元で活動。その後、1996年に2本のカセットテープを販売し、1997年には自主レーベルから1stアルバム「SCHOOL GIRL BYE BYE」をリリースしました。

1998年には1stシングル「DRUNKEN HEARTED」をリリースし、熱心なライブ活動を行い、1999年にメジャーデビューシングル「透明少女」をリリース。人気バンドへと成長しました。

ナンバーガールは1995年に向井秀徳がライブハウスでバイトをしていた中尾憲太郎をバンドに誘ったことから始まっていて、その後は中尾憲太郎がライブを見て惚れ込んだギタリスト田渕ひさ子をバンドに誘います。一方の向井秀徳もドラマーとして活動していたアヒト・イナザワに惚れ込んでいて、彼を誘い4人でナンバーガールは結成されました。

ナンバーガールの名前の由来は過去に向井秀徳が組んでいた音楽ユニット「ナンバーファイブ」とその後に組もうと考えていた人たちが組んでいたバンド「カウガール」から取って付けただけなんだとか。そのため、深い意味は無いようで、バンド名の由来になったカウガールのメンバーはナンバーガールのメンバーにはなっていないのだそうです。

ナンバーガールは地元・福岡から上京した翌年にアメリカ合衆国・テキサス州オースティンにてライブを行っていて、このときは現地からの反響もよく、ライブは大成功に終わっています。

その後はアメリカの音楽プロデューサーであるデイヴ・フリッドマンを迎え、2ndシングル「DESTRUCTION BABY」を制作。3rdアルバムやラストアルバムも同プロデューサーを招いています。

名前：向井 秀徳（むかい ひでのり）
生年月日：1973年10月26日
出身地：佐賀県
職業：ミュージシャン

向井秀徳はナンバーガールにてボーカルを務めていたメンバー。バンドではギターも担当していて、「オレ押さえ」という独自の奏法での演奏が彼のスタイルとなっています。また、楽曲によってはラップを披露し、プロモーション・ビデオでは監督も務めるなど、多彩な才能の持ち主としても知られています。

向井秀徳は小学生の頃に兄に無理やりプリンスを聴かされたことで洋楽好きになり、中学に上がってからはレッド・ツェッペリンなどのロックにハマり、ギターの練習をスタート。

ただ、当初はなかなか上手く弾けず、楽曲のコピーを断念したこともあったのだとか。ですが、当時からすで作曲は行っていて、早くから音楽の才能が開花していました。

向井秀徳は大のお酒好きとしても知られていて、ライブ中にも頻繁に飲酒するスタイルを貫いています。彼はとくに焼酎が好みだそうで、「大分麦焼酎二階堂」、「宮崎本店キンミヤ焼酎」といった銘柄をよく飲んでいます。

ちなみにお酒と一緒にかなりのラーメン好きとしても知られていて、一時は主食がラーメンになるなど、いつもラーメンばかりを食べているのだそうです。

向井秀徳はナンバーガールとして活動したあと、ソロ活動も行っていて、「向井秀徳アコースティック&エレクトリック」という名義で活動しています。また、新たに「ZAZEN BOYS」というバンドも立ち上げていて、バンドではボーカルとギター、キーボードを担当しています。

向井秀徳は自宅で演奏していたところ、隣人から苦情が来たことをきっかけに「MATSURI STUDIO」というスタジオを設立。このスタジオでは自身のバンド「ZAZEN BOYS」のレコーディングや「Scoobie Do」、「SuiseiNoboAz」といったバンドも手掛けていて、裏方としても活躍をしています。

名前：田渕 ひさ子（たぶち ひさこ）
生年月日：1975年12月9日
出身地：福岡県
職業：ミュージシャン

田渕ひさ子はナンバーガールでギターを担当しているメンバー。バンドではボーカルを務めたこともあり、「I'm a lonely girl〜真っ昼間ガール」や初期の楽曲などで歌声を披露しています。

ギターはフェンダーUSAのジャズマスターの1965年製を愛用していて、1962年製のものも使用しています。

田渕ひさ子がギターを始めたのは中学1年生の頃。当時は兄のガットギターで練習し、その後はガールズバンドで活動をしていました。また、学生時代には「コズミック・チェリー」というバンドで音楽フェスにも出場していて、このときにナンバーガールの中尾憲太郎や椎名林檎と出会ったのだそうです。

田渕ひさ子は数多くのミュージシャンと活動をともにしていて、椎名林檎のバンド「発育ステータス」や「bloodthirsty butchers」、「toddle」など、多くのバンドに参加しています。また、バンド活動だけでなく、サポートギタリストとしても活動していて、様々なバンドのレコーディングにも参加しています。

田渕ひさ子はナンバーガールで活動したあと、自身のバンド「Toddle」を結成。当初はギター2人とドラムの3人で活動していましたが、その後はベースも加わり4人構成のバンドとなりました。

彼女のバンドは2008年にアメリカの音楽イベントに参加し、これ以降は海外バンドとの競演が増え、2014年にはアメリカのバンド「QUASI」のツアーに帯同したこともありました。