北公次はジャニーズ入りしたあとはアイドルグループ「ジャニーズ」の付き人を行い、その後はバックバンドである「ジャニーズ・ジュニア」のメンバーになります。

ここから本格的な歌とダンスのレッスンが始まり、渡米もするなど、彼もデビューに向けて熱心にレッスンに通っていたのだそうです。

北公次は熱心なレッスンを続ける中で、他のジャニーズJr.のメンバーらと仲良くなり、毎晩のように夜遊びを繰り返すようになります。当初は池袋で遊ぶことが多く、たまたま夜の新宿を訪れた際、大好きなジョニー・リヴァースの曲がディスコの中から聞こえてきて誘われるようにその店へ。

以降はこの店に入り浸るようになり、より一層夜遊びにのめり込んでいきます。

北公次は夜遊びを始めてからは「紀伊國屋グループ」というフーテン族のメンバーとなり、喧嘩やシンナー、薬物に手を染めるようになります。また、この頃に女性と初めての性体験もしていて、荒れた生活から抜け出せなくなりました。

北公次は荒れた生活を送っていた頃、虚無感から一度ガス自殺を試みたことがあるようで、このときはマネージャーやのちのフォーリーブスメンバーである江木俊夫などから助けられています。

当時の詳しい様子はわかっていませんが、彼なりに苦しんでいたのは間違いないと思われます。

北公次はその後、フーテン生活からきっぱり足を洗い、再び熱心にレッスンを受けるようになり、1968年にフォーリーブスとしてレコードデビューを飾ります。

この頃はまさに彼の絶頂期で、とても忙しい日々を送っていたのだそうです。

1970年代後半になるとニューミュージックが流行るようになり、アイドルは冬の時代を迎えるようになります。このとき事務所からは「グループ解散」を打診されるも彼だけは反対していたのだとか。

この低迷の時期に彼は薬物に手を出すようになったようで、当時の合宿所は酒やたばこ、ドラッグなどなんでもありの無法状態だったこともわかっています。

北公次はフォーリーブス解散を反対していましたが、グループは1978年に解散。そのまま彼はジャニーズ事務所まで辞めてしまい、その後はダンス修行で渡米したり、他の事務所へ移籍したりして活動していました。

そんな矢先、彼は覚せい剤で逮捕され、釈放後は地元へ戻り、一時は一般人として普通に働いていたのだそうです。

北公次とジャニー喜多川は告発本が出たあと、基本的に関わることは一切無かったようで、これは彼の暴露や批判が要因になっていると思われます。

また、当時に北公次は「俺はジャニーズを相手に戦い続ける」と公言していて、ジャニーズとジャニー喜多川に対して宣戦布告を行っていました。

北公次は1994年に3度目の結婚をしていて、このときはハワイで披露宴を行い、フォーリーブスのメンバー3人も詰めかけます。このときはフォーリーブスメンバーが集まったこともあり、「ジャニーズと和解した？」と噂が流れるようになり、実際にこれ以降彼がジャニーズの暴露や批判を行うことはありませんでした。

北公次は自身の結婚式披露宴にフォーリーブスメンバーが集まったことでジャニーズと和解したと言われていますが、それは本当なのでしょうか？これについては当時週刊誌で「ジャニーズ事務所批判キャンペーン」が連載されたとき、数多くのジャニーズが証言を行う中で、北公次だけは一切協力しなかったことからも和解は本当だと思われます。