名前：南部 虎弾（なんぶ とらた）
本名：佐藤 道彦（さとう みちひこ）
生年月日：1951年7月14日
出身地：山形県鶴岡市
身長：168cm

南部虎弾は過激パフォーマンス集団「電撃ネットワーク」のメンバーで、電撃ネットワークを結成する前はダチョウ倶楽部のリーダーを務めていたこともありました。

電撃ネットワークは人体実験とも言える過激なパフォーマンスを売りにするグループで、海外では「TOKYO SHOCK BOYS（トーキョー・ショック・ボーイズ）」の名称で高い評価を得ています。

電撃ネットワークは1990年に結成され、ライブハウスを中心に活動を開始。
生きたサソリを口の中に入れる、ドライアイスと水を口に含み鼻から白煙を出す、液体化したロウの中に顔を突っ込む、布団圧縮袋に入って空気を抜く、台所用洗剤やエンジンオイルを一気飲みするなど、過激な体を張った芸で知られています。

日本よりも海外からの人気が高く、1992年にカナダの世界的コメディフェスティバル「ジャスト・フォー・ラフス」に出演して以降、世界中からオファーが入るようになり、オーストラリアを中心にアメリカ、スコットランド、デンマーク、オランダ、ドイツ、スペイン、フランスなど多くの国・都市で公演してきました。

そんな電撃ネットワークの顔的存在でもあったリーダーの南部虎弾が2024年に急逝しました。

ここでは、南部虎弾の結婚した嫁や子供の情報、糖尿病と腎臓の病気の詳細、死去までをお届けします。

南部虎弾は、電撃ネットワークがデビューした1990年に結婚しています。

嫁は17歳年下という超年の差婚です。
出会いは南部虎弾がダチョウ倶楽部のメンバーとして活動していた時に嫁が公演を観に来たのがきっかけで、南部虎弾が当時36歳、嫁の由紀さんは19歳という若さで交際をスタートさせました。

その後、電撃ネットワークがデビューしたのと同じ1990年に結婚に至りました。

新婚時代、嫁は静岡県下田市で暮らし、東京を拠点に活動する南部虎弾とは別居状態でした。
一緒に住めるようになってからも風呂なし6畳一間のアパートで貧乏暮らしをしていたことが明かされています。

電撃ネットワークが売れるまで貧乏な結婚生活を送っていた南部虎弾ですが、そんな下積み時代も嫁は文句も言わず支えてくれたようで、30年以上に渡りおしどり夫婦として幸せな家庭を築いていたようです。

南部虎弾が病気で倒れた時も、嫁の献身的なサポートで入院生活を耐えることができたと明かしています。
入院期間75日間のうち、70日間は嫁が病室に通い、手術と闘病生活を精神的にも身体的にも支え続けていました。

南部虎弾と嫁の間に子供はおらず、ずっと夫婦2人だけの暮らしを続けていました。

南部虎弾は子供について「子供はいません。もしかしたら子供がいないから上手くいっているのかもしれませんね」と語っており、夫婦二人三脚でやってきたことを明かしていました。

糖尿病を患っていた南部虎弾は、糖尿病の悪化で心不全を引き起こした他、糖尿病による腎臓の機能低下で腎臓移植手術を受けています。

2017年3月末に糖尿病の悪化により倒れて救急搬送され、急性冠症候群による心不全と診断されました。

この時のことを南部虎弾は「気がついたら人工呼吸されていて、ICUで手足を縛られて身動きができなかった」と語っています。

すぐに手術が行われ、8時間の心臓バイパス手術の末に生還。
手術前は医師から最悪の事態もあり得ると告げられていたことから、電撃ネットワークを脱退して現役を引退することも考えていたと明かしています。

手術は無事成功し、療養期間を経て鳳恵弥主演のショートドラマ「あじさい」で芸能活動を再開しました。

2019年5月28日、糖尿病が原因で腎臓機能が低下し、腎臓移植手術を受けました。
ドナーは最愛の嫁で、約3時間の手術は無事に成功したとのことです。

南部虎弾は、ある日主治医から「人工透析は避けられない」と言われるほどクレアチニン値が上がったものの、透析が必須になれば電撃ネットワークの活動で全国を回ることができなくなると考え、治療を怠っていました。
これが腎臓機能悪化の要因となり、腎臓移植に踏み切るしかないと診断されたそうです。

ドナーに関しては本来であれば血の繋がりがある近親者がなることが多いですが、配偶者でも可能と言われて嫁に白羽の矢が立ち、適合検査や複数回に渡る血漿交換を経て手術へと進みました。

手術は無事成功。南部虎弾は腎臓移植手術の終了後、「不安はありましたが、お医者さんを信じて良かったです。ドナーになってくれたカミさんのためにも頑張らなければ」と語りました。