2016年に結成されたロックバンド「GRAND FAMILY ORCHESTRA」のベースを担当していた千葉龍太郎さんが、2018年5月24日の午前5時頃に不慮の事故により急逝しました。

千葉龍太郎さんは、かつて大ヒットした名曲「あなた」で知られる、シンガーソングライター小坂明子さんの長男としても知られていました。

また、ロックバンド「GRAND FAMILY ORCHESTRA」と言えば、その前年の2017年8月24日、同バンドのギタリスト・えばたA.F.あいさんが急逝したばかりだったんですよね。

1年あまりの間に2人のメンバーを失ったわけで、千葉龍太郎さんの死因については、様々な憶測が流れたものの、結局のところ公式には“不慮の事故”としか説明されませんでした。

千葉龍太郎さんの母親である小坂明子さんは、突然の出来事に戸惑いながらも、自身のブログの中で次のように語っています。

もしも急病で亡くなったとすれば“不慮の事故で…”なんて表現はしないでしょうし、この文面から察するに自死などではなさそうなので、恐らく交通事故か何かに巻き込まれた可能性が高そうですね。

なお、葬儀は家族葬で行われましたが、6月12日に東京武蔵野市の「吉祥寺WARP」にて、バンドメンバーによる音楽葬が執り行われたようです。

そんな千葉龍太郎さんが急逝する約1年前のこと。

“セカオワ”ことSEKAI NO OWARIが立ち上げたライブハウス「東京・club EARTH」のオープン11周年を記念したライブイベント「club EARTH 11th Anniversary」が、2017年6月11日に、東京・新木場STUDIO COASTで行われました。

千葉龍太郎さんは、セカオワが主催するこのライブイベントに、「千葉龍太郎+Mayu（仮）」というユニットで出演しているんですよね。

そして、このライブの中でセカオワメンバーは、千葉龍太郎さんとは昔からの友達であることを語っていたのです。

ちなみに「千葉龍太郎+Mayu（仮）」というユニットも、セカオワの深瀬慧さんがどこからともなくMayuさんを見つけてきて、「Mayuの歌声と千葉龍太郎が作るメロディーが合うに違いない！」と直感し、2人をくっつけたのだとか。

2012年、地元横浜でエレキギターを片手にライブ活動を開始したMayuさんは、約1年間の武者修行の後、活動拠点を都内に拡大し、弾き語りからバンド編成まで、様々なスタイルでライブ活動を重ねていきました。

そして、そんなMayuさんの存在を世に知らしめたのが…ミランダ・カー主演のサントリー黒烏龍茶のCMで、和田アキ子さんの名曲「古い日記」のカバー曲の歌唱担当だったんですよね。

パンチがあってエモいハスキーボイスがMayuさんの魅力のようです。

千葉龍太郎さんの急逝が報じられたのは、亡くなった2日後の2018年5月26日でした。

そして、ちょうどそこ頃、SEKAI NO OWARIは、同バンドにとって初めての全国6ヶ所12公演をまわる野外ツアー「INSOMNIA TRAIN」の真っ最中だったのです。