バンド名：Raphael（ラファエル）
活動期間：1997年-2001年、2012年、2016年

主なリリース作品
シングル
1998年11月1日　White Love Story
1999年2月20日　「Sick」～XXX患者のカルテ～
1999年4月29日　Sweet Romance
1999年4月29日　夢より素敵な
1999年7月23日　花咲く命ある限り
1999年10月1日　eternal wish～届かぬ君へ～
1999年11月20日　promise
2000年2月2日　lost graduation
2000年8月23日　Evergreen
2000年11月1日　秋風の狂詩曲
2012年10月31日　eternal wish～届かぬ君へ～

アルバム
1999年12月01日　mind soap
2001年2月21日　不滅華

ミニアルバム
1998年4月7日　LILAC
2000年3月23日　卒業

1990を年代の音楽業界は、ヴィジュアル系ロックバンドの活躍が目立った年でした。この時期にブレイクしたヴィジュアル系ロックバンドの多くは長年にわたり活躍しており、当時まだ誕生していなかった人も、GLAYやL'Arc～en～Cielのファンになった人も大勢いるはずです。

Raphaelはヴィジュアル系ロックの勢いが凄まじかった1997年に結成し、伝説のヴィジュアル系ロックバンドとしてロックファンたちに愛され続けています。

結成からわずか2年ほどでメジャーデビューを果たしたRaphael。名曲の数々をリリースし、特にファン人気が高い楽曲が、2000年08月23日にリリースされたシングル曲「Evergreen」です。

「Evergreen」はサマーソング的な一面もある楽曲であり、夏に聴きたくなると同時に夏の終わりの切なさも感じられるロックミュージックとなっています。大人が聴くと青春時代を思い出させてくれる歌詞も素晴らしく、「Evergreen」を聴いて涙を流したファンも大勢いるはずです。

夏の終わりと青春時代の淡い気持ちなどを思い出させてくれるだけでなく、爽快な曲調のロックナンバーとしても「Evergreen」はロックファンたちの間で大人気。シングルCDのリリースから年月経過した今も、名曲として根強い人気を維持しています。

さまざまなメッセージ性や感情を感じとることができる「Evergreen」の作詞作曲を手掛けたのは、ギター担当の華月さん。「Evergreen」だけでなくRaphaelがリリースした名曲の多くで作詞作曲を手掛けており、天才ミュージシャンとしての名声を獲得しました。

驚きなのは、「Evergreen」をリリースした当時の華月さんはまだ19歳の若さであったこと。「Evergreen」の歌詞は大人も共感できるほど奥深い歌詞ですが、まだ19歳でここまで素晴らしい歌詞を書くことができた華月さんの才能に、今までRaphaelを知らなかった人も驚かされるはずです。

「Evergreen」はセカンドアルバム「不滅華」やベストアルバム「Raphael Singles」などにも収録されているので、まだ聴いたことがない人はこれらのアルバムをチェックすることで、Raphaelのメンバーたちの才能、そして音楽の素晴らしさに圧倒されるはずです。

メジャーデビュー以降も順調に活動を行っていたRaphaelですが、2001年に活動を休止。その理由は、やはり華月さんが亡くなられたことが一番の理由かもしれません。

華月さんはRaphaelのギタリストであると同時に、コンセプトリーダーとしても活躍していました。作詞と作曲も行い、Raphaelにとって欠かせない重要なメンバーだったのです。

メンバーたちの衣装やCDジャケットのデザインなど、華月さんは音楽以外の面でも活躍。ヴィジュアル系ロックの世界におけるカリスマとして注目を集めていたのですが、2000年10月31日に鎮痛剤の大量摂取が原因となり亡くなられてしまったのです。

日本武道館でのライブも成功させたほどの人気バンド、Raphaelの中心人物であった華月さんが亡くなられたことは、当時のヴィジュアル系ロックのファンたちにとっても受け入れ難いことでした。まだ華月さんは19歳の若さでしたので、もし華月さんが亡くなられていなければ、今も音楽業界の最前線で活躍していたに違いありません。