「DIR EN GREY（ディル・アン・グレイ）」は、1997年に結成した日本のヴィジュアル系ロックバンドです。

「痛み」をテーマに創られた歌詩（メンバー・京の意向で、歌詞ではなく歌詩・詩と表記）がバンドの特徴で、人間や自然の痛みを切り取った独特の世界観で人気を獲得しています。

日本のみならず世界各国で活躍するバンドで、アルバム「UROBOROS」は米ビルボード誌が発表する期待の新人チャート「トップ・ヒートシーカーズ」で1位に輝きました。

1997年2月、「人間の弱さ、あさはかさ、エゴが原因で引き起こす現象により、人々が受ける様々な心の痛みを世に広める」という意志の元に結成されたDIR EN GREY。

結成直後から瞬く間にヴィジュアル系バンドシーンの人気を獲得し、インディーズ時代にもオリコンチャートの上位を記録するなど一躍人気バンドとなりました。

1998年にリリースした「-I’ll-」は当時インディーズ史上最高位となるオリコン7位を記録、インディーズでありながら日本武道館公演を開催するなど、異例の記録を樹立してメジャーシーンに殴り込みをかけます。

1999年1月、結成からわずか2年でメジャーデビューを果たしたDIR EN GREY。
3枚同時発売で全てがオリコントップ10入りしたメジャーデビューシングル「アクロの丘」「残-ZAN-」「ゆらめき」 は、X JAPANのYOSHIKIがプロデュースを務めるという華やかなデビューとなりました。

2002年頃から活動の場を海外に広げ、2007年以降から本格的に世界進出を果たします。
全米、ヨーロッパ、オーストラリア、アジア各国など30ヶ国でライブを開催し、各国の大規模音楽フェスに出演するなど日本を代表するバンドに成長しました。

DIR EN GREYの代表曲の一つと言えるのが、1999年1月20日リリースの「残-ZAN-」です。

この曲でミュージックステーションに出演した際、逆さ吊りの男が絶叫するなどあまりにも刺激的すぎる演出が話題となり、子を持つ親世代からクレームが殺到したというエピソードを持つ曲です。

彼らの痛み、狂気を孕んだこの曲は、DIR EN GREYを語る上で外せない楽曲となっています。

DIR EN GREYの記念すべきメジャーシングルの3枚のうち最も高い売上を誇った人気曲「ゆらめき」。

ギャグ漫画原作のアニメ「日本一の男の魂」の主題歌にも起用された曲で、失った愛に対する痛みを表現した楽曲です。

DIR EN GREYのメンバーのプロフィール、本名と年齢をまとめました。
年齢は2020年時点のものとなります。

本名：西村 宏則（にしむら ひろのり）
生年月日：1976年2月16日
年齢：44歳
出身地：京都府
血液型：B型
担当：ボーカル

DIR EN GREYのボーカルであり、バンドの世界観を作り上げる歌詩のすべてを作詩している京。
中学生の時に音楽に目覚め、BUCK-TICKやXに惹かれてバンドに興味を持つようになりました。

音域が広く様々な歌唱法を使い分けるボーカリストで、哀しいバラードから激しさを爆発させたメタルまでどんな曲も歌いこなす才能の持ち主です。

京が書く歌詩に込められた痛みや悲しみはDIR EN GREYの大きな特徴であり、バンドの世界観や人気は京が牽引してきたといっても過言ではありません。
2013年にはソロ活動を開始し、バンド「sukekiyo」を結成しています。

本名：新倉 薫（にいくら かおる）
生年月日：1974年2月17日
年齢：46歳
出身地：兵庫県
血液型：A型
担当：ギター（下手）、リーダー

下手（しもて）ギターを担当し、バンドのリーダーも務める薫。
X JAPANのライブでHIDEに憧れを抱き、ギターを始めました。
音楽活動のみならず執筆活動もしており、エッセイ「薫の読弦」を出版しています。

2014年頃から右手に手指機能障害と神経麻痺を患いピックを持てなくなったため、両面テープで指にピックを貼り付けて弾くように。
元々絵を描くことが好きだったことからリハビリとして本格的に絵画制作を始め、2019年には絵画個展「ノウテイカラノ」「krim＆zon展」を開催するなど才能に溢れたメンバーです。

本名：安東 大（あんどう まさる）
生年月日：1974年12月20日
年齢：45歳
出身地：三重県
血液型：B型
担当：ギター（上手）

上手（かみて）ギター担当のDie。
BUCK-TICKに影響され音楽に目覚め、バンドではカッティング奏法で演奏するギタープレイを得意としています。

DIR EN GREYのメンバーは全員が作曲を手掛けていますが、中でもDieの曲はメロディアスな曲調が多いです。
ドラマ「女医」の主題歌になった3rdシングル「予感」、映画「SEMI-鳴かない蝉-」の主題歌になった「audrey」をはじめ多くの作曲を手掛けました。

2015年に新バンドプロジェクト「DECAYS」を始動させ、ギター・ボーカルを担当しています。