そんなMIYAVIさんは、日本に帰化した元在日韓国人2世の父親と日本人の母親の元、1981年に大阪で誕生し、兵庫県川西市で育ちました。

物心ついた頃から厳格な父親とそりが合わなかったMIYAVIさんは、父親を嫌い続けていたと言います。

しかし、自身が結婚して子供に恵まれて初めて、父親の気持ちが理解できるようになったというMIYAVIさんは、自分のルーツである父親の韓国名の苗字である「李」という文字を、背中に大きく彫り込みました。

そんなMIYAVIさんは、少年時代はサッカーに夢中で、中学時代にはJリーグ「セレッソ大阪」のジュニアユースに所属するほどの本格派だったそうです。

将来はJリーガーになることが夢だったというMIYAVIさんでしたが、15歳の時に足の怪我が原因でサッカーを断念することに…

すっかり将来の目標を失ったMIYAVIさんは、心に空いた大きな穴を埋められず、すっかりグレてしまったそうです。夜な夜な駅前にたむろしては、仲間と悪さを繰り返す毎日を送っていたのだとか。

この2枚の写真は、その頃のMIYAVIさんの写真のように見えますが、実は、とある雑誌の企画でヤンキーのコスプレをしたもののようです。

そんな中、別に音楽を志すでもなく、ただただ軽いノリでギターを始めたというMIYAVIさん。当時のMIYAVIさんの様子について、後に母親の石原裕子さんは次のように語っています。

そんなMIYAVIさんが17歳の時、彼に音楽を教えてくれていた2歳上の先輩が急死してしまうんですよね。

葬儀に出席した帰り道、急に「このまま地元にいたくない」という強い想いに駆られたというMIYAVIさんは、そのまま夜行バスに飛び乗り上京。何のあてもなく辿り着いたとあるライブハウスで出会ったのが、ヴィジュアル系ロックバンド「Dué le quartz」のメンバーでした。