KENNY-Gさんのラッパーとしての最大の魅力は、殺伐としたギャングスタの生々しいリアルを、淡々とスピットしていくラップスタイルにあると言われています。

また、元々はラッパーではなく、シンガーになりたいと公言して憚らないKENNY-Gさんだけだって、その歌唱力の高さには定評があり、フックで聴かせる甘い歌声が良いアクセントとなり、楽曲の幅を広げているんですよね。

さらに、フィリピン出身であるKENNY-Gさんが、母国語であるタガログ語で歌い上げるフックにも、英語や日本語にない独特の響きがあり、中毒性があると人気を集めているようです。

今回、そんな独特のラップスタイルで多くのヘッズを魅了しているKENNY-Gさんが、一躍その名を轟かせるキッカケとなった、舐達麻のメンバー・バダサイさんとのビーフ騒動についてまとめてみました。

但し、喧嘩の当事者となったバダサイさんは、この件について一切反応していないため、あくまで本記事で取り上げた内容は、KENNY-Gさんの主張に基づくものであり、事実とは異なる可能性があることをご了承ください。

まずは、KENNY-Gさんと舐達麻のメンバー・バダサイさんとのビーフ騒動の遠因になったと言われている、エレベーターでの喧嘩の噂から見ていくことにしましょう。

その当時、KENNY-Gさんはまだそれほど知名度が高くなかったため、「舐達麻のメンバーであるバダサイさんがヤバい奴と揉めているらしい…」と噂になったのは、2020年4月頃のことでした。

やがて、Yahoo!知恵袋に、このバダサイさんの揉めごとの詳細を訊ねる質問がなげられたところ、詳細知る人物から次のような回答が寄せられたのです。

これにより、舐達麻のバダサイさんが同じラッパーのKENNY-Gさんにボコられたらしい…との噂が、一気に拡散することになりました。

ただ、上記の回答をよく読むと、そのほとんどは「らしい」「ようです」「そうです」という伝聞であり、投稿者がその現場にいて目撃したわけではないようなんですよね。

従って、この時点ではあくまで“噂”の域を出ない話であって、その信憑性はかなり低いと考えられていたようです。

そんな中だった2020年6月頃のこと、舐達麻のメンバーであるバダサイさんの方から、KENNY-Gさんに対して、「日本一のラッパーにしてあげる。一緒にやろうぜ」とコラボを持ちかけたと言われています。

KENNY-Gさんはこのオファーに合意したようで、同年7月～8月頃にはインスタグラムに、バダサイさんとKENNY-Gさんが一緒に写っている写真が次々に投稿されていきました。

それを見たファンの間では、「バダサイとKENNY-Gのコラボが実現するってことは、やっぱり揉めていたというのはデマだったんだな」と話題になっていたようです。

実際、同年8月頃には2人はレコーディングを終え、MV撮影まで済ませていたようなのですが…。