小室哲哉さんと言えば、主に80年代～90年代にかけて、自身が参加したユニット「TM NETWORK」や「globe」での活躍のみならず、篠原涼子さんや華原朋美さん、hitomiさん、鈴木あみさんらを輩出した音楽プロデューサーです。

一時期は、小室哲哉さんがプロデュースした“小室ファミリー”と呼ばれるアーティストたちが、ヒットチャートの上位を独占するなど、J-POP界において燦然と輝く一時代を築くとともに、今なお歌い継がれる数々のTKサウンドを世に残しました。

そんなオシャレでカッコイイ“小室ファミリー”の中でも、ひときわ異彩を放っていたのが、漫才コンビ「ダウンタウン」の“浜ちゃん”こと浜田雅功さんと小室哲哉さんによる音楽ユニット『H Jungle with t』なんですよね。

人気お笑い芸人と時代の寵児とも呼ばれた名音楽プロデューサーという、全くもって畑違いだった二人が、果たしてどう言う経緯でユニットを結成するに至ったのでしょうか？

今回は、そんな小室哲哉さんと浜田雅功さんの仲や関係、さらに『H Jungle with t』の代表曲となった「WOW WAR TONIGHT」の制作秘話や大ヒットした理由などについてまとめてみました。

人気漫才コンビ「ダウンタウン」がMCをつとめていたフジテレビの人気音楽番組「HEY!HEY!HEY!」は、1994年10月より放送がスタートしていますが、それはまだこの番組が始まって間もない1994年12月のことでした。

ちょうど当時は、同年7月にリリースした小室哲哉さんプロデュースによる、篠原涼子さんの楽曲「恋しさと せつなさと 心強さと」が、200万枚を超える大ヒットを記録していた頃だったんですよね。

この回の「HEY!HEY!HEY!」には、同曲を引っさげて登場した篠原涼子さんとともに、プロデューサーである小室哲哉さんもゲスト出演していたようです。

一方、篠原涼子さんと言えば、その数年前からバラエティ番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」にレギュラー出演しており、ダウンタウンの二人とはまさに旧知の仲だったわけです。

そして番組のトークの中で、篠原涼子さんのダブルミリオンの話に散々盛り上がった浜田雅功さんは、思わず小室哲哉さんに次のように頼み込んだのです。

もちろん浜田雅功さんにしてみれば、そんなの全く本気ではありません。その場の笑いをとるための方便に過ぎなかったわけですが…

結局、この言葉がきっかけになって、『H Jungle with t』結成に繋がることになります。

2018年1月に芸能界引退を表明した小室哲哉さんですが、それから約2年4ヶ月ぶりに出演したラジオ番組の中で、『H Jungle with t』の代表曲となった「WOW WAR TONIGHT～時には起こせよムーヴメント」の制作秘話を語っています。

同曲の詞を書く際に、小室哲哉さんが頭の中に思い描いた人物像は、ある心温まるエピソードが元になっているのだとか。

ラジオ番組の中で語られた、そのエピソードについて引用してみると…。

その結果、「WOW WAR TONIGHT～時には起こせよムーヴメント」は大ヒットするわけですが、その一つの要因について、小室哲哉さんは次のように分析しています。