もちろん2人の結婚式には、多くの芸能人が祝福に駆けつけたのですが、ファンを大切にすることで知られるサザンオールスターズ。何と披露宴会場には2,000人ものファンを招待したんですよね。

ファンからは7.7メートルものウェディングケーキとくす玉がプレゼントされ、さながらお祭りのような結婚式にだったと話題になりました。

幼少の頃からピアノを習っていた原由子さんは、兄・茂男さんの影響により、やがてエリック・クラプトンをはじめとする洋楽に目覚めていったと言います。

そして、1975年、青山学院大学英米文学科に進学した原由子さんは、同校のキャンパスで運命の出会いを果たすことになります。

原由子さんは青山学院大学に入学してすぐ、音楽の趣味が合う美人の同級生と仲良くなり、2人は早速、音楽サークルに入るべく、いくつかのサークルを見学して周っていました。

すると、あるサークルの部室から、原由子さんが大好きだったエリック・クラプトンの「バッジ」という曲の歌声が流れてきたのです。

それが、原由子さんより1年先に青山学院大学に入学していた桑田佳祐さんの歌声だったことは言うまでもありません。もちろんその瞬間、原由子さんはこの音楽サークルに入部することを決意したそうです。

当時、桑田佳祐さんは可愛い女の子を見つけるや、すぐに声をかけるようなナンパ男だったそうですが、サークルで活動していくうちに、桑田佳祐さんの類い稀なる音楽的才能に気付いていきました。

そんなある日、桑田佳祐さんは原由子さんに言いました。

「何か1曲ピアノで弾いてみてよ」

このリクエストに、原由子さんが選んだ曲が…エリック・クラプトンの「いとしのレイラ」だったそうです。

すると、桑田佳祐さんはとても驚いた顔でこう言いました。

「やればできるじゃん！」

こうしてお互いの音楽的才能を認め合った桑田佳祐さんと原由子さんは、1975年10月、バンド「青学ドミノス」を結成。そしてこのバンドこそが、後のサザンオールスターズの前身となるバンドでした。

その後、サザンオールスターズを結成すると、またたく間にデビューが決まり、デビュー翌年の1979年、桑田佳祐さんが原由子さんに「ずっと一緒にいよう」と告白したことで交際に発展したそうです。

以上が、桑田佳祐さんと原由子さんのロマンティックな馴れ初めでした。まさにエリック・クラプトンが結びつけた恋と言っても良さそうですね！