1979年から1984年まで久保田 早紀（くぼた さき）さんとして活動していました。

久保田さんは、4歳からクラシックピアノを習っていましたが、母の意向だったからかそれほど熱中できなかったようで中学生の時にレッスンに通うのを辞めました。
小学校高学年の時は、日本のフォークソングや歌謡曲、ビートルズなどが好きになりました。

13歳で八王子に引っ越すと中学校の同級生である男子3人組と「ガロ」のコピーバンドのキーボードを担当し、文化祭などで演奏していました。

1978年にアイドル対象のオーディションとは知らず「ミス・セブンティーンコンテスト」に応募し一次審査に合格しています。二次審査の水着審査は固辞しその代わりに弾き語りを披露したところディレクターの金子文枝さんの目に留まりデビューができるように指導されました。

1979年に「久保田早紀」のアーティスト名でレコードデビューを果たします。
「異邦人」はじわじわと売り上げを伸ばし、12月13日に「ザ・ベストテン」に第5位で初登場すると、12月27日には第1位を獲得し3週連続1位になり、また12週の長きにわたり連続ベストテン入りするなど大ヒットし、一躍人気歌手の仲間入りを果たしました。

人気歌手になったものの、「異邦人」よりヒットするものに恵まれず1984年に「久保田早紀としてはもう十分に活動した」とし芸能界を引退しました。

引退後は、本名の久米小百合で音楽活動などを行うようになり、各地のキリスト教会などで教会音楽とアートを融合させたコンサートや、講演会、交流会などの活動を行っています。

1981年にめじろ台のキリスト教会でプロテスタントのバプテスマ（浸礼での洗礼）を受け、2007年から2010年まで日本聖書協会の親善大使を務めていました。

久保田さんは、父と母と祖母の4人家族で、一人娘のようです。
実は、久保田さんが5歳の時に未熟児で生まれて10日で亡くなった弟がいたそうです。

一緒に住んでいた祖母の趣味が三味線と日本舞踊だったことから、昔からの習わしどおり6歳の6月6日から日舞のお稽古をさせられていたそうで、小学校の間は続けていたそうです。

4歳からピアノ、6歳になると三味線と日本舞踊と教育熱心な家庭だったのでしょうね。

母親は映画も好きだったそうでよく映画館に連れていってくれていたそうで、今でも母親と見た映画をまた見たくなりDVDで見ることが楽しみになったと語っています。

久保田さんのお父さんは、通訳の仕事をしておりイランにも仕事で赴いていたそうです。
そのイランで現地で人気の女性アーティストのカセットテープをよく買って来てくれたそうです。

また、アコーディオンが好きで、イタリア製のアコーディオンでアルゼンチンタンゴをよく弾いていた思い出があるそうです。

父親はアコーディオンを祖母は三味線、そして久保田さんはピアノと音楽一家で育った家からこそ現在シンガーソングライターとして活躍されているのでしょう。

久保田さんは、1985年に結婚しています。
上記に「久保田早紀としてはもう十分に活動した」とし芸能界を引退と記載していますが、それだけではなく結婚したこともきっかけになったようです。

その相手の方は音楽家の久米 大作さんですが、結婚した馴れ初めなど詳しいことは情報がなくわかりませんでした。

久米 大作さんは、ジャズ・フュージョンの分野で活躍していたミュージシャンでもあり、作曲家やプロデューサーとしてて舞台、映画、コマーシャルなどの音楽も手掛けています。
さらに、久米 大作さんの父親は俳優・声優・ナレーターとして知られる久米明さんです。

2005年に行われた「愛・地球博」では6年間に渡り総合音楽監督を務め、また舞台「焼肉ドラゴン」では第16回読売演劇大賞・大賞最優秀作品賞、第8回朝日舞台芸術賞・グランプリ（作：鄭義信）音楽を担当しています。

さらに、ご自身も夏木マリさん、斉藤ノブさんらと共にブルースバンドGIBIER du MARIを結成するなど幅広く活躍されています。

久保田さんは、26歳で結婚しましたが長い間子宝に恵まれませんでした。
長い不妊治療を経て結婚して12年後の38歳の時に子供を授かり39歳で長男を出産しています。

この時のことを久保田さんは「本当にありがたいことだと感謝しました。」と語っています。