まずは、そんな2人のメンバーのプロフィールについて確認しておきましょう。

奥山裕次さんはサスケのボーカル・ギターを担当する他、曲によってはピアニカを演奏することもあり、サスケの一部の楽曲の作詞や作曲にも携わっています。

サスケのほとんどの楽曲の作詞・作曲を担っているのが北清水雄太さんで、メインボーカルとギターやピアノ、ハーモニカを担当しています。

そんなサスケは、2人が22歳だった2000年4月に結成して以来、地元埼玉県の大宮駅前ストリートライブを中心に、都内や北関東で地道にライブ活動を行っていたそうです。

ところが、なかなか芽が出ることはなく、2人は「25歳までに売れなかったら解散しよう」と話していたのだとか。

そして、幸運にもちょうど25歳になるタイミングで、その後所属することになる芸能事務所からデビューの話が舞い込むことになります。

学生時代に交際していた恋人に思いを馳せるような、ノスタルジックな香り漂うサスケの名曲「青いベンチ」が発売されたのは、その翌年の2004年4月7日のことでした。

誰の心の中にもくすぶっている、甘く切ない昔の恋人への想いを綴った歌詞が若い女性のハートを鷲づかみにすると、インディーズであり、しかも地元大宮の一店舗のみでの発売だったにもかかわらず、当初売り出された500枚が即日完売することに…。

その後もその店舗には、「青いベンチ」の評判を聞きつけ、CDを買い求める人が全国各地から後を絶たず、最終的には一店舗で5,000枚を売り上げるという伝説を作ったそうです。

さらに、そんな話を聞きつけたラジオ局が「青いベンチ」をオンエアしたところ、局には問い合わせが殺到！結果的にサスケの「青いベンチ」は、30万枚の大ヒットを記録し、その後に発売されたサスケの1stアルバム「smile」も、実に45万枚もの売上を達成しました。

が、しかし！

「青いベンチ」の大ヒットからちょうど5年後の2009年4月、サスケは「Shibuya O-EAST」で行われたライブで、多くのファンに惜しまれながら解散することになります。

2004年に「青いベンチ」の大ヒットを記録するも、2009年に突如として解散してしまったサスケ。

その当時、サスケの2人は解散理由について、メディア向けには「ずっと2人で突っ走ってきたから、一旦リセットしようという事になりました」と発表していました。

しかし、当時のファンの戸惑いは想像に難くなく、一部のファンの間には、デュオにありがちな“不仲説”が囁かれていたようですが、どうやらサスケの解散は、そういう理由ではなかったようです。