TRICERATOPSは、“ロックで踊る”というテーマの下、1996年にギター＆ボーカルの和田唱さん、ベースの林幸治さん、ドラムスの吉田佳史さんの3人により結成されたスリーピース・ロックバンドです。

翌1997年7月にリリースしたシングル「Raspberry」でメジャーデビューを果たして以来、“トライセラ”の愛称で親しまれてきたTRICERATOPSは、一度のメンバーチェンジもすることなく、2017年にはメジャーデビュー20周年を迎えています。

カッコ良いギターリフとダンサブルなリズム、そこにキャッチーな歌メロが絡み合い、スリーピース・バンドとは思えない厚みのあるバンドサウンドを実現。そんなTRICERATOPSの音楽性は、以前より業界内では高い評価を受けてきました。

しかし、何故かネット上では、同時期のロックバンドである「the pillows」、「GRAPEVINE」とともに、“売れないバンド御三家”の一つに数えられているようです。

今回、そんな“トライセラ”こと、TRICERATOPSの3人のメンバーのプロフィールと、“売れない御三家”の一つに数えられている理由、2017年のデビュー20周年を機に活動休止に至った経緯と、バンド活動を再開した現在についてまとめてみました。

和田唱さんは、TRICERATOPSのほぼ全ての楽曲の作詞・作曲を行い、バンドのボーカル＆ギターを担当する他、レコーディングでは楽曲に応じてピアノやキーボードもプレイする、TRICERATOPSのフロントマンです。

TRICERATOPSとしての活動以外にも、SMAPの「ココカラ」や藤井フミヤさんの「キメゼリフ」に「ネオン」、SCANDALの「ピンヒールサーファー」など、他のアーティストへの楽曲提供も数多い和田唱さん。

そんな和田唱さんの母親は、料理研究家として知られている平野レミさんで、父親は著名なイラストレーターであり、映画監督としても活躍する和田誠さん。そして、2016年5月25日には、女優の上野樹里さんと結婚したことでも話題になりましたね。

そもそも林幸治さんがベースに触れるキッカケは、中学3年生の時に組んでいたバンドでした。

当初はキーボードを担当していた林幸治さんでしたが、メンバーの都合によりベースを弾く機会が多くなっていったという林幸治さん。言えではベースよりもギターを弾いていることが多いのだとか。

TRICERATOPSの楽曲の中でも、「Listen」や「Driver」などでは作詞作曲とボーカルを務めている林幸治さん。

TRICERATOPSとしての活動の傍ら、「PLAGUES」や「ジョンB＆ザ・ドーナッツ」、深沼元昭さんのソロプロジェクトである「Mellowhead」のサポートベーシストとしても活躍しています。

また、2013年には菅原龍平さんとのユニット「Northern Boys」を始動し、2018年11月には初の音源集「Music On The Radio EP」リリースしています。

小学3年生の時に、母親が使っていた編み物の棒をドラムスティックに見立てて叩くようになったのが、ドラムを始めるキッカケだったという吉田佳史さん。

中学3年生の時に初めてドラムセットの前に座った時には、既に8ビートや16ビートが普通に叩けるようになっていたそうです。

そんな吉田佳史さんは、TRICERATOPS結成前は、「バーニッシュストーン・レコーディングスタジオ」のスタジオミュージシャンを務めていたそうです。

当時、「CHAGE and ASKA」をプロデュースをしていた山里剛さんのアシスタントに就いており、「チャゲアス」のアルバムなどの制作に参加したこともあるのだとか。

また、現在もTRICERATOPSのバンド活動と並行して、吉井和哉さんや阿部真央さん、高橋優さんなど、他の有名アーティストのライブに同行し、サポートメンバーを務めています。

ボーカル＆ギター・和田唱さんの心地良いリフ、林幸治さんの出るところは出る、抑えるところは抑える絶妙な塩梅のベース、さらに様々な有名アーティストのサポートも務める吉田佳史さんのドラム。

さらに3人が織りなすコーラスも一流で、3ピース・バンドとは思えない厚みのあるバンドサウンドを実現。この3人が生み出すアンサンブルは日本ロック界の宝とも呼ばれ、音楽業界では高く評価されています。

しかし、何故かネット上では、同時期のロックバンドである「the pillows」、「GRAPEVINE」とともに、“売れないバンド御三家”の一つに数えられているようなんですよね。

主なネットの声を拾ってみると…