曾祖父は幕末の土佐藩士で、明治新政府では政治家として活躍した後藤象二郎氏。

祖父は、鈴木経勲氏と共に日本で初めて南洋群島を探検し、後に日活の前身・日本活動フィルムの初代社長を務めた後藤猛太郎氏。

そして、父親は、1960年代～70年代にかけて、「キャンティ族」と呼ばれる様々な文化人や芸能人のたまり場となった伝説のイタリアンレストラン「キャンティ」のオーナー・川添浩史氏という名家出身の川添象郎さん。

和光高校を卒業後は、舞台芸術を研究するという名目で渡米した川添象郎さん。

帰国後の1969年には、父・川添浩史氏の人脈の広さと、アメリカ帰りという恵まれた経歴を活かし、ミュージカル「ヘアー」来日公演のプロデューサーを務めました。

その後は音楽プロデューサーとして、松任谷由実さんやYMO、ハイ・ファイ・セットなど、多くの人気アーティストを世に送り出し、バブル期には“時代の寵児”と呼ばれる存在になっていました。

さらに、ファッション関係では、イヴ・サンローランやピエール・カルダンの日本におけるコンサルティングを手掛け、バブル全盛期だった1980年代半ばには、イベント・空間プロデューサーとしても顕著な活躍を魅せていました。

そんな川添象郎さんは、プライベートでは2度の結婚と離婚を経て、40歳の時だった1981年に、女優の風吹ジュンさんと3度目の結婚をしています。

その後、2人の子供に恵まれるのですが、風吹ジュンさんとの結婚生活10年目、川添象郎さんはある女子大生と不倫関係に陥ることになります。

その女子大生は、後に、作家・林真理子さんが書いた小説「アッコちゃんの時代」のモデルになった小出明子さんでした。

小出明子さんは、当時、読者モデルなどで活躍していた19歳の女子大生で、六本木界隈では「アッコちゃん」と呼ばれ、多くのお金持ちから言い寄られる存在だったようです。

そもそも“アッコ”が有名になったのは、バブル全盛期に“地上げの帝王”と呼ばれた早坂太吉氏の愛人だったからなんですよね。

早坂氏は、かつて愛人として囲っていた銀座クラブのママの娘が、彼女の大学の先輩だった関係で小出明子さんと知り合い、モデル並みの容姿にべた惚れ。どこへ行くにも彼女を同伴させていたそうです。

しかし、バブル崩壊とともに早坂氏はあっけなく表舞台から姿を消すことになるのですが、そんな早坂氏に代わって小出明子さんのパパの座に就いたのが…川添象郎さんだったのです。

川添象郎さんと小出明子さんの馴れ初めについて、彼女の友人は次のように語っています。

そんな小出明子さんが、川添象郎さんと愛人関係に陥る決め手となったのは、川添象郎さんが小出明子さんにプレゼントしたヨーロッパ旅行だったそうです。

その贅沢極まりないヨーロッパ旅行の内容は次の通り。