永ちゃんの呼び名で親しまれている矢沢さん、昔はキャロルというロックバンドを結成しそのボーカルをされていました。
1972年にデビューし1975年に解散という短い期間の活動でしたが、当時歌謡曲とフォークが中心の中、日本のロックシーンに大きな影響を与えたバンドです。

その後、ソロデビューをし「時間よ止まれ」が大ヒット、また自著伝第1弾「成りあがり」が100万部を超えるベストセラーとなり、社会現象までなりました。

矢沢さんは多くのファンがいますが一般人だけではなく有名人の中でも矢沢さんのファンが多いことでも知られています。

その有名人は、桑田佳祐さん、藤井フミヤさん、松本孝弘さん、松任谷由実さん、木村拓哉さんなどかなりの大物が矢沢さんファンであることを公言しています。

出身地は、広島市立大芝小学校です。

矢沢さんが3歳の時に母親が蒸発し2年生の時まで父親と暮らしていました。しかし、その父親も戦争の被爆の影響で亡くなっています。
その後親戚中をたらいまわしにされていたようで小学校も複数通学していたようです。

そして、父方の祖母に育てられるようになりましたがかなり貧しい少年時代を送ったようです。
いつもお腹がすいており小学校の月謝も払えなかったそうです。
また、遠足のリュックも新聞紙で作ったリュックでした。
他の子供と違うと気づきそれが貧乏だからだと分かったのは小学校4年生ぐらいの時でした。

また、スポーツはお金がかかるため何も知らず野球もグローブを買うことができないため野球をすることもできずルールも知らなかったそうです。

そんな貧乏な生活を送っていると、近所の裕福な子供から「お前の家は貧乏でケーキなんか買えないだろう」と言われたことがあるそうです。
そして「欲しいか。ちょっとなめさしてやろうか」と言われたので「うん、なめさして、なめさして！」と言うと、その子はケーキをちぎり投げつけてきたそうです。
そのケーキが矢沢さんのほっぺについたのですが、矢沢さんはその子を殴ったりはしませんでした。
その時「落ちないでくれ、頬っぺたから。落ちないでくれさえすれば、あいつがいなくなってからなめられる。」と思ったそうです。
このような経験の中で「BIGになる」と決意したそうです。

6年生になると新聞配達のアルバイトを始めています。

出身中学校は広島市立中広中学校です。

小学校から始めていた新聞配達のアルバイトは中学生になっても続けていたようです。

2年生の時にラジオから流れるザ・ビートルズを聴いてロックに目覚めました。
エレキギターに興味があったもののギターを買うお金がなく、クラスメイトギターを持っている家に入り浸っていました。
また、中学生の時は不良だったようで学校をサボってエレキ・コンテストを観に行ったりしていました。
そして、ザ・ベンチャーズの広島公演に行ったことスターになることを夢見るようになりました。

3年生になると初恋を経験することになります。
相手は同じクラスの子でしたが矢沢さんはシャイだったようでなかなか話しかけることができなかったそうです。
しかし、その女の子と文通をする仲になるとその子からの手紙に「まじめになって」と書いていました。
その手紙がきっかけで今まで不良少年だった矢沢さんは、不良仲間と遊ぶこともなくなり勉強に励みだしました。

中学を卒業した後は広島電機大学附属高等学校（現在は 広島国際学院高等学校）に進学しています。
矢沢さんの他にも多数の有名な方が卒業されています。

・クロちゃん（安田大サーカス） - お笑いタレント
・玉寄兼一郎 - スタントマン・俳優
・原大輝 - 元プロ野球選手（オリックス・バファローズ）
・隠善智也 - 元プロ野球選手（読売ジャイアンツ）　他

広島電機大学附属高等学校に入学されていますが、仕事の都合によって転向し卒業したのは広島工業高校定時制のようです。

中学生の時にビートルズを聴いて衝撃を受けて依頼音楽にハマった矢沢さんは、高校に入学すると楽典・発声・声楽などの本を買い独学で音楽の勉強を始めたそうです。

小学生の時からしていたアルバイトですが高校生になってからは自分で生計をたてようと東映でフィルム運びや三菱の船のシリンダーを磨くなどのアルバイトに明け暮れていたようです。
2年生になるとそのアルバイト代でギターを購入し「山中ジャズスクール」の夜間学校でギターを習い始めました。
また、3年生の時には祖母からドラムを買ってもらったそうです。