音楽ユニット「ZARD」のボーカルで、「負けないで」や「揺れる想い」など数々の大ヒット曲を生んだ坂井泉水。

「ら・ら・ら」や「あなただけ見つめてる」などの大ヒットで知られ、現在も歌手として活動を続ける大黒摩季。

平成の日本音楽史を彩ったこの二人、実はデビュー前からの大親友で、数々の仲良しエピソードを残しています。
出会いから現在の想いまで、二人の仲・関係を見ていきましょう。

名前：坂井 泉水（さかい いずみ）
生年月日：1967年2月6日
没年月日：2007年5月27日（40歳没）
出身地：神奈川県平塚市
血液型：A型

坂井泉水は、音楽ユニット「ZARD」のボーカルです。

1991年2月に「ZARD」としてシングル「Good-bye My Loneliness」でデビューし、「負けないで」「揺れる想い」など数々のミリオンセラーを記録してきました。

シングルやアルバムの売上は日本音楽史に残る記録を達成しており、90年代の女性アーティストとして最も多くのCDシングル売上枚数を記録した他、アルバムは9作連続ミリオンセラーを達成しました。

名前：大黒 摩季（おおぐろ まき）
生年月日：1969年12月31日
出身地：北海道札幌市南区
血液型：A型

大黒摩季はビーイング所属のシンガーソングライターです。

1992年5月に「STOP MOTION」で歌手デビューし、続く2ndシングル「DA・KA・RA」がミリオンセラーを記録してブレイクしました。

代表曲「ら・ら・ら」「あなただけ見つめてる」「夏が来る」などがあり、数々のミリオンセラーを達成したアーティストです。

坂井泉水と大黒摩季は、デビュー前から友人関係にあり、「泉水ちゃん」「摩季ちゃん」と呼び合う親友でした。

二人はどこで出会い、どのようにして親友となったのか、その関係を掘り下げていきましょう。

坂井泉水と大黒摩季の出会いは、ZARDのデビューシングル「Good-bye My Loneliness」のレコーディング現場でした。

坂井泉水はZARDのボーカルとして、そして大黒摩季は楽曲のコーラスとして出会い、それが二人の初対面となりました。

大黒摩季はその後も「愛は暗闇の中で」「IN MY ARMS TONIGHT」「汗の中でCRY」「負けないで」「君がいない」「揺れる想い」など数々の楽曲にコーラスで参加しています。

ZARDのデビュー前から2000年まで、およそ10年近い時間を共に過ごした坂井泉水と大黒摩季。
大黒摩季曰く「365日スタジオにいたから、家族よりも話した。強い絆があった」と語りました。

坂井泉水と大黒摩季には、〝メディア露出が少なかった〟という共通点があります。

二人が所属していたビーイングは、当時は女性アーティストのメディア露出を極力抑える方針を取っていました。

坂井泉水は極度のあがり症だったこともあり、「負けないで」で大ブレイクを果たして以降はほとんどメディアに登場していません。

大黒摩季はデビュー初期からブレイクしましたが、数年はメディア露出を抑え、ライブ活動も一切していませんでした。
メディア露出をしないことでミステリアスなイメージを作り、〝謎のカリスマ歌姫〟と呼ばれるようになりました。

双方共にメディア露出を抑える中、レコーディング現場やスタジオで顔を合わせる時間を重ね、音楽を通じて親友同士の関係になっていきました。

坂井泉水と大黒摩季の仲良しエピソードは、大黒摩季のインタビューでもよく語られています。

ZARDがブレイクしてから坂井泉水は分刻みの多忙なスケジュールに追われることになりましたが、スタジオで顔を合わせると決まってイタズラっぽい表情で大黒摩季を食事に誘い、隙さえあれば大黒摩季の運転で色々な飲食店に訪れたといいます。

大黒摩季曰く、坂井泉水が「ねえ、摩季ちゃん」とイタズラっぽい笑顔で近付いて来る時は決まって〝何かいけないことをしようとしている〟時で、その表情を見るたびにビクッと緊張して危機感を覚えたことを明かしています。

大黒摩季が恐る恐る「な、なに…？」と聞くと、坂井泉水は「私、ちょっと行ってみたいレストランがあるんだけど」と話し、スタジオを抜け出して食事に行く提案をしてきました。

大黒摩季はその提案を「悪魔のささやき」と表現しており、多忙なスケジュールの隙を突くようにスタジオを抜け出そうとする姿は、まさに「小悪魔顔」だったと語っています。

そうしてスタッフの目を盗んでスタジオを抜け出し、レストランやカフェで食事をしては、後から大黒摩季一人で事務所に怒られるという日々を過ごしていました。

大黒摩季は当時を振り返り「あのキュートで悪い目は憎めなかった。楽しかったなぁ」と語っており、坂井泉水と共に過ごした日々が美しい思い出となっていることを明かしました。