名前：忌野清志郎（いまわの きよしろう）
本名：栗原 清志（くりはら きよし）
生年月日：1951年4月2日
没年月日：2009年5月2日
出身地：東京都
血液型：A型

日本のロックミュージシャンで、伝説のバンド「RCサクセション」のボーカルである忌野清志郎。

1968年に「RCサクセション」を結成し、1970年にシングル「宝くじは買わない」でデビューしました。

1980年のシングル「雨あがりの夜空に」「トランジスタ・ラジオ」などがヒットし、ソウル・ブルースを下地にしたロックサウンドで聴衆の心を掴みます。

圧倒的な存在感とカリスマ性で人気を博し、キングオブロックの異名で愛されました。

ここでは忌野清志郎の死去、この世を去ることになった死因の詳細をお届けします。

2006年7月13日、公式ウェブサイト「地味変」を通じて「喉頭がん」であることを公表し、入院ならびに音楽活動の休止を発表しました。

がんの摘出手術を行うと声が出なくなると宣告されたことで、ミュージシャンの忌野清志郎は摘出手術を行わず放射線治療や抗がん剤治療を計画。

しかしこれらの治療法も胃に穴を開けて流動食生活を行わなければならず、唾液腺が消滅して歌うことができなくなると言われたため代替医療での治療となりました。

必死にがんと闘い、病気公表から半年後の2007年1月には石田長生のライブにシークレットゲストとして登場。

音楽活動を再開し、2008年2月に日本武道館で「忌野清志郎 完全復活祭」を開催しました。

2008年7月14日、公式ウェブサイト「地味変」を通じて、がんが左腸骨へ転移していることを発表し、再びライブ活動を休止することになりました。

ライブ活動は休止したものの音楽活動自体は続けており、治療を行いながら他のミュージシャンへの楽曲提供やライブのゲスト出演などを続けていました。

がん公表後も元気にファンの前に姿を見せていた忌野清志郎。
しかし忌野清志郎の体を蝕むがんは消えてはくれず、ついに恐れていたその日がやってきました。

2009年5月2日、58歳で死去した忌野清志郎。

死因は「がん性リンパ管症」です。
がん性リンパ管症とはがん細胞が肺のリンパ管にまで入り込み、リンパ管が詰まってしまうことで呼吸困難などを起こします。

容態が急変し、RCサクセションの仲井戸麗市や愛弟子の三宅伸治、家族らに看取られて最期を迎えました。

忌野清志郎の死去から2日後の5月4日、関係者のみの密葬で葬儀が行われました。

その後、5月9日にファンに向けたお別れ会ならぬロック葬「忌野清志郎 青山 ROCK’N ROLL SHOW」が青山葬儀所で開催され、4万3000人が弔問に訪れました。

戒名は芸名そのまま「忌野清志郎」と付けられ、最後の最後まで「青山ロックン・ロール・ショー」と題した音楽葬でロックを貫いた忌野清志郎。
多くの人に愛され、多くの人の人生を救ってきた偉大な存在でした。

忌野清志郎の墓は、東京都八王子市の高尾霊園高乗寺にあります。
忌野清志郎の一周忌を前に、2010年4月に建てられました。

忌野清志郎が眠る高尾霊園高乗寺は中央線・京王線「高尾駅」から徒歩15分ほどの距離にあり、新宿から電車で1時間弱の都心に近い場所にある霊園です。

土日祝日には駅からの無料送迎バスも走ってるとあってアクセスは良く、忌野清志郎のファンが今もお墓まいりに訪れています。

お墓には忌野清志郎がデザインしたキャラクター・ヒトハタウサギの像が建てられており、愛車のロードバイク・オレンジ号を模した自転車の装飾が施されるなど、一目見ればすぐに忌野清志郎の墓だとわかる墓になっています。

墓石には「忌野清志郎」の名が刻まれ、側面には本名の「栗原清志」が刻まれています。

お墓参りに来る家族や友人、そしてファン達でいつも綺麗に保たれており、気持ちいい風が吹き抜ける中で静かに眠っています。