1980年に鈴木雅之さんや桑野信義さんらと共に、「シャネルズ」のメンバーとしてメジャーデビューを果たした田代まさしさん。

アーティストとして活動する傍ら、その後、お笑い界の大御所・志村けんさんにその才能を見出され、人気番組「志村けんのだいじょうぶだぁ」のレギュラーに抜擢されるや、一躍お笑いタレントとして大ブレイクするんですよね。

なんでも田代まさしさんは、志村けんさんから、次のような言葉をもらったこともあったのだとか。

「お前は普通のお笑いの人と違うリズムを持っていてやりやすい」

また、志村けんさんはプライベートでも田代まさしさんをよく飲みに連れて歩いていたようで、“名コンビ”と呼ばれた2人の公私に渡る“師弟関係”は、その当時はよく話題になっていました。

ところが2000年9月、「ミニにタコができる」で話題になった迷惑防止条例違反を皮切りに、田代まさしさんは違法薬物などによる逮捕を繰り返すようになるんですよね。

当初は、「芸能界から消えてもらいたい」などと突き放すようなコメントをしつつも、陰日向になって田代まさしさんの芸能界復帰に尽力していた志村けんさん。

しかし、2010年に3度目となる違法薬物による逮捕以降は、お笑い界の師匠である志村けんさんは、愛弟子の不始末にノーコメントを貫いていたようです。

そこで今回、そんな田代まさしさんと志村けんさんの仲や師弟関係の変化とその真意について、時系列に沿って整理してみました。

また、2020年3月29日、志村けんさんが新型コロナウイルス感染による肺炎で死去した際、田代まさしさんが発表したコメントや、その後についてまとめてみました。

2000年9月24日、サングラスに帽子、マスク姿といういかにもな格好をして、駅構内で女性の下着を盗撮しようとした田代まさしさんが通報され、その後、東京都迷惑防止条例違反で書類送検されるという事件が発生。

同年10月4日にこの事件が発覚し、テレビリポーターに盗撮した理由を質問された田代まさしさんは、「『ミニにタコができる』というタイトルのギャグ映像を作ろうとしていた」と答え、世間の大バッシングを受けました。

最終的に、同年12月14日に罰金5万円の略式命令が下った田代まさしさんは、芸能活動の一時休止を余儀なくされることに…。

しかし、その半年後の2001年6月頃には、師匠である志村けんさんのらの働きかけにより、「志村けんのバカ殿様」や「ダウンタウンDX」、「ぐるぐるナインティナイン」などの人気番組に出演し、復帰を果たしています。

ところが、そのたった半年後の2001年12月9日、田代まさしさんは自宅近くの男性宅の風呂場を覗いたとして軽犯罪法違反で現行犯逮捕されました。

しかもこの時には、家宅捜索を受けた自宅から違法薬物が発見されるんですよね。そして、この事件が田代まさしさんにとって最初の違法薬物による逮捕となりました。

これにより田代まさしさんは、当時所属していたエムティエムプロダクションから契約解除を言い渡されることに…。

さらに、この時既に翌2002年の正月に放送される「新春かくし芸大会」や「志村けんのバカ殿様」の収録が終わっており、田代まさしさんの収録分は全てカットされ、お蔵入りになっています。

そんなこともあり、その半年前には芸能界復帰に尽力した志村けんさんでしたが、この時には「芸能界から消えてもらいたい」などと、突き放すようなコメントを残したことで、大変な話題になりました。

ただ、そんな厳しいコメントの裏には、志村けんさんの次のような真意があったとも言われています。