松山さんは北海道を代表するシンガーソングライターです。
1975年に「全国フォーク音楽祭」の北海道大会に出場しましたが落選。しかし、翌年に
竹田健二さんに見出され「サンデージャンボスペシャル」内の15分コーナー「千春のひとりうた」でメディアデビューを果たしました。

1977年に「旅立ち」でレコードデビューを果たし、1978年にリリースしたシングル「季節の中で」が大ヒットし知名度が上がりました。
その後も、「大空と大地の中で」「長い夜」「君を忘れない」などヒット曲を出し、トップアーティストの仲間入りを果たしました。

テレビにあまり出ない松山さんですが、その理由は「テレビは出るものじゃなくて見るものだから」だそうです。しかし、「あなたにはたくさん届いた番組出演のリクエストのハガキに何か答えなければならないはず」弟子丸千一郎さんの言葉でデビュー以来初めて「ザ・ベストテン」に出演されました。
さらに、30歳を過ぎたあたりからバラエティや音楽番組、ニュース、ドラマ等にもよく出演するようになりました。

テレビに出演するようになった松山さんですが、紅白歌合戦には「トリなら出る」として出場を辞退し続けています。

見た目がスキンヘッドでさらに毒舌なので一見怖い人に思われますが、実はとても気さくな人で、北海道をこよなく愛している人でもあります。

コンサートで全国を回る際はいつも新千歳空港から出発しているようです。

話題になった出来事の1つに、2017年8月20日搭乗した全日空1142便の機内で、客室乗務員に「（Uターンラッシュによる保安検査場の混雑による出発の遅れで）みんなイライラしています」と申し出て、機長の許可を得て機内放送用のマイクで「大空と大地の中で」を歌ったことがありました。
このことは素晴らしいとニュースにも取り上げられました。

松山さんは、足寄町立足寄西小学校を卒業後、足寄町立足寄中学校に進学しています。

松山さんは生後間もなく股関節脱臼と診断され北海道大学附属病院に半年間入院しました。
松山さんの父親はこの時の入院費捻出のため多額の借金を背負うことになり、その後返済で家計を圧迫されました。
また、父親は足寄町でたった一人で旬刊紙「とかち新聞」を創刊し主筆を務めた人物です。松山さんが小学生の頃の1965年に当時の足寄町長の不正を紙面で取り上げたことで裁判沙汰になりました。そのことが原因で町長からの圧力をかけられ購読者数が大きく減少し経営は苦しかったようです。
松山さん本人も納豆を売って生活費を稼いでいたようです。

そんな貧しい生活でしたが小学5年生の時にフォークソングに出会います。
姉の影響からピーター・ポール＆マリーやジョーン・バエズ、ブラザース・フォア等を知り、翌年には幼なじみの紹介で知った岡林信康さんが足寄で弾き語りのコンサートを開き聴きに行った松山さんは強烈なメッセージを与えられたそうです。

中学生の時の松山さんの情報がなくどのような学生生活を送ったのかは分かりませんが、中学生の頃は生徒会長を務めていたこともあります。

中学卒業後は北海道足寄高校に進学されています。
北海道足寄高校の偏差値は42で松山さん以外にも2人ほど有名な方も卒業されています。

・三井浩二(元野球選手)
・鈴木宗男(元北海道開発庁長官・元沖縄開発庁長官)

高校ではバスケットボール部に所属し、十勝地区で「シュートの鬼」の異名をもっていました。
さらに、練習でフリースローを75回連続で成功させたこともあったそうです。
そんなバスケットが得意な松山さんがいた足寄高校はいつも地区2位で全道大会進出が叶わなかったそうです。
いつも2位だったのは当時の十勝地区では帯広柏葉高校が圧倒的な力を持つ強豪として立ちはだかっていたためだそうです。
また、上記にも記載していますが松山さんの家庭は家計が苦しかったので、バスケットのユニフォーム代を工事現場などでアルバイトし自身で捻出していたそうです。

高校の卒業式では成績が良かったため主席での卒業になりました。