名前：前田 信明（まえだ のぶあき）
生年月日：1944年2月21日
出身地：山口県
身長：170㎝
血液型：A型
職業：俳優

前田吟は長年活躍している人気のベテラン俳優。彼は1964年のドラマ「判決」でデビューを飾り、1966年までは本名の前田信明名義で活動。その後は数多くのドラマや映画に出演し、日本を代表する俳優のひとりとなりました。

前田吟は2022年に歌手の箱崎幸子と再婚して話題を集めました。彼は前年に長年寄り添った妻を亡くしていて、その後にたまたま立ち寄ったスナックで現在の嫁と知り合い、交際に発展。そのまま結婚することになりました。

前田吟はその生い立ちが壮絶だと言われていて、俳優デビューまでは苦労も多かったのだそうです。当時は親戚の家をたらいまわしにされる生活を送っていて、早くに天涯孤独の身になってしまったのだそうです。

前田吟は生まれて生後100日の乳呑み児で子供がいない親戚に預けられたようで、養子として養父母に迎い入れられます。ただ、彼を預かった養父母は老夫婦だったこともあり、前田吟は物心ついたときから「なんで自分の両親だけ年寄りなんだ？」と疑問に感じていたのだそうです。

前田吟は幼稚園だった頃に養母を亡くしていて、その後は養父が男で一つで彼を育てます。その後、小学4年生の頃に近所の人から「あのお小遣いくれた人が本当の母親だよ」と告げられ、彼は大きな衝撃を受けます。

その後は実母と交流が続いたようですが、一緒に暮らすことはなかったのだそうです。

前田吟は中学1年生のときに養父を亡くしていて、その後は再び親戚をたらいまわしにされ、なんと当時は電気も通っていない村で、ランプを使って生活を送っていたのだそうです。

ただ、実母からお金は送られていたようで、それでなんとか生活はまかなえていたのだそうです。

前田吟の出身中学については情報がなく、どういった学校に通っていたのかはわかっていません。ただ、山口県内の公立校だったのは間違いないと思われます。

前田吟は中学卒業後は実母がお金を出し、無事に高校へ進学することができます。ですが、実母が再婚したことで送金は止まってしまい、わずか1年で中退せざるを得ないことになります。

ここから彼は自分の力で生きていくことを誓い、地元から大阪へと向かいます。

前田吟が通っていた高校は「山口県立防府高等学校」です。この高校は男女共学の公立校で、現在は普通科と衛生看護科があるのだそうです。

前田吟は高校中退後はボクサーか歌手か俳優を目指して大阪へ。その後は黒澤明監督の映画を見て感動し、役者を目指すようになります。当時は大阪の家具屋で働いていたようで、その合間を縫って演劇研究所「シャトル・アントンス」へ通い、演劇研究所がつぶれたあとは俳優学校にも通いました。

前田吟はその後、高校卒業の資格を取るため、通信高校に通いながら結婚式場の下働きや天王寺公園でのポン引きなどをしてなんとか食いつなぐ生活を送っていました。

そして、1962年に無事高校卒業の資格を取り、本格的に役者を目指すようになります。

前田吟は高校卒業の資格を取得後、本格的に役者を目指して上京。その後は「東京芸術座研究所」の第1期生となって演技を学び、翌年には「劇団俳優座養成所」の15期生となります。

同期には地井武男や原田芳雄といった俳優がいたようで、工場などで働きながら俳優としてのデビューを伺っていました。

前田吟は1964年にドラマ「判決」で俳優デビューを飾り、同じ年に2学年上の一般女性と結婚します。さらにその翌年にはドラマ「純愛物語」で主演も務め、俳優として順調なスタートを切りました。

前田吟の父親（実父）は記者として活動していた人物のようで、同盟通信や京都通信などで活動していたのだそうです。ただ、父親（実父）は彼が生まれて1年経たずして消息不明になったようで、これにより母親（実母）と2人で路頭に迷う生活を送ることになります。