平田オリザさんの「オリザ」という名前は、本名でラテン語のoryza。ラテン語の正確な発音は「オリューザ」に近く、「稲」ということを意味します。平田オリザさんの父、平田穂生さんが「子どもが食いっぱぐれないように」との願いをこめてつけられそうです。この時代で、ラテン語から名前を付けるといったことは珍しかったのではないでしょうか。

平田オリザさんの父親は、シナリオライターをされておりそんな職業から発案されているのかもしれませんね。

東京都目黒区駒場出身で、シナリオライターの父親「平田穂生さん」と心理カウンセラーである「平田慶子さん」が母親です。また、祖父は医師の平田内蔵吉さん、父方の大叔父には『新戦艦高千穂』の著者である平田晋策さんがいます。

母方の叔父には、映画監督の大林宣彦さんがいることから、芸能一家、作家の多い家系であると言えます。

職業は、日本の劇作家、演出家、劇団「青年団」主宰、こまばアゴラ劇場支配人、芸術文化観光専門職大学学長（初代）。戯曲の代表作には、『東京ノート』や『ソウル市民』三部作。小説『幕が上がる』については、映画化され、2015年第70回毎日映画コンクール（TSUTAYA映画ファン賞日本映画部門）を受賞しています。

現在は、東京藝術大学アートイノベーションセンター特任教授。四国学院大学客員教授・学長特別補佐。京都文教大学臨床心理学部客員教授。大阪大学コミュニケーションデザインセンター客員教授。東京都立大学客員教授。シューレ大学アドバイザー。日本劇作家協会理事。NPO法人ワークショップデザイナー推進機構理事。日本学術会議委員。など幅広く務めています。

1898年には、大学時代に知り合った歌手・舞台女優の「ひらたよーこ」さんと結婚。しかし、2011年に離婚を発表すると同時に青年団を退団しています。2013年には、同じ団員の渡辺香奈と再婚。2017年12月に、青年団の公演「さよならだけが人生か」の記者会見の中で、55歳ではじめての子供が誕生したと発表しました。

子供の名前については、自身が「オリザ」という名前からなるべく普通の名前を付けたいと言っていた平田オリザさん。しかし、お子様の名前については「普通にならなかった」とお話されています。

一体、どんな名前を付けたのでしょうか。平田オリザさんは、子供が生まれた後にブログを更新し息子の名前を「平田とほ」と名付けたことを公表しています。名前の由来は、「とほ」=「杜甫」だそうで、「「国破れて山河あり」と春望の有名なフレーズからつけたそうです。国家が無くなったとしても、文化を守れる人になってほしいという思いがあるそうです。

平田オリザさんの出身小学校を調べてみましたが、確実な情報を確認することはできませんでした。

平田オリザさんの出身中学は、「目黒区立第一中学校」です。

平田オリザさんは、中学1年生のときに学芸会の劇を初めて演出したそうです。その時の劇の主演は、なんと後のデーモン閣下だったそうです。そのほか、同じ目黒区立第一中学校出身の卒業生には 司会者の徳光 和夫さんがいらっしゃいます。

平田オリザさんは中学を卒業後、都立駒場高校定時制に進学しました。高校2年生の16歳のときに高校を休学し、のちに退学をします。この休学期間中に平田オリザさんは、自転車で世界一周旅行を始めたそうです。世界26か国を周りこの経験を本にしています。

1981年に旅行記『十六歳のオリザの未だかつてためしのない勇気が到達した最後の点と、到達しえた極限とを明らかにして、上々の首尾にいたった世界一周自転車旅行の冒険をしるす本』（晩聲社）として出版しています。

高校中退後、平田オリザさんは大学試験資格がなかったため、大学入学資格検定試験を受験しています。受験後、大検資格を取得し1982年国際基督教大学に入学。お同じ年に、処女作を執筆しました。