名前：夏木マリ（なつき まり）
生年月日：1952年5月2日
出身地：東京都豊島区
血液型：O型

日本人離れした独特の雰囲気と美しさを持ち、数々のドラマや映画で活躍する女優の夏木マリ。

テレビドラマ「Gメン’75」を始め、「野ブタ。をプロデュース」などのコメディ系青春ドラマから「医龍-Team Medical Dragon-」などの重厚感あるドラマまで、幅広いジャンルの作品で演技力を発揮させています。

映画「男はつらいよ」シリーズや「ピンポン」でも知られ、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の湯婆婆・銭婆役で声優を務めるなど、活躍の場の広さはベテラン女優の中でもトップクラス。

過去には「北の螢」や「里見八犬伝」、「ピンポン」で日本アカデミー賞・優秀助演女優賞を受賞したこともあり、日本の演劇界に欠かせない女優となっています。

近年は、2018年の映画「生きる街」で主演を務めました。

この作品は東日本大震災の5年後を舞台に、震災後も未来を見て生きる人々と街の様子が描かれた感動的なヒューマンドラマです。
夏木マリはこの作品で震災後から帰らない夫を待ち続け、民泊を営む佐藤千恵子役を演じました。

現在も主演女優、そして助演としても活躍する夏木マリについて、ここではハーフと言われる噂の真相に迫ります。
生い立ちや実家の家族、さらに病気と病名についてもまとめました。

夏木マリは東京都豊島区の出身です。
池袋の通称：びっくりガード近くの病院で生まれ、小学校低学年まで池袋で育った後、小学校3年生の時に埼玉県大宮市に移り住みました。

1971年、19歳の時に本名・中島淳子として歌手デビューし、シングル「小さな恋」をリリース。

夏木マリは当初、アメリカの人気ロックシンガー、ジャニス・ジョプリンのような歌手になることを目指していましたが、事務所の方針で清純派アイドルとしてデビューしました。

その後ヒットには恵まれずキャバレーでの営業回りの生活を送った後、1973年に夏木マリ名義でシングル「絹の靴下」をリリースし再デビューしました。

夏木マリの日本人離れした雰囲気と楽曲の妖艶な振り付けがマッチし、同曲は大ヒット。
しかし同時期に病気を患い、芸能活動を一旦休業して入院します。退院後、活動に復帰した時には仕事が激減し、再びキャバレー回りの生活になるという不遇の時代を過ごしてきました。

そんな時、レビューショー小屋に客として来ていた演劇業界の人物に誘われたことで、舞台の世界に足を踏み入れます。

1990年に単身渡米し、ニューヨークで演劇を学んだ後、1993年に自身が企画・構成・演出・出演を手掛ける舞台「印象派」をスタートさせました。

この舞台は日本のみならず世界各国で高評価を得て、ここから夏木マリの女優人生がスタートしたのです。

普通の女の子として育ち、不遇の歌手時代を経て、日本を代表する女優に成長したという生い立ちを持つ夏木マリ。
そんな夏木マリのルーツを更に深く掘り下げていきましょう。

日本人離れした目鼻立ちに妖艶な雰囲気。
この容姿から夏木マリには「ハーフではないか」と噂する声があります。

夏木マリのハーフ説の真相としては、両親共に日本人でハーフではないとのこと。

しかし夏木マリの母親も日本人離れしたフランス系の顔立ちをされていたようで、夏木マリ自身も長年自分の家族が外国人のような顔立ちをしていることを不思議に思っていました。

その母親のルーツを探ると、ハーフではないまでも外国の血が入っている可能性が浮上してきます。

東京で生まれた母親ですが、母方の曽祖母は八丈島の出身でした。
八丈島といえば周囲の海流が激しく、昔から海外の船が島に漂着してきた歴史があり、島に漂着した外国人との間に子供を産むこともありました。

八丈島の戸籍記録は戦時中の混乱で失われてしまい、母方の曾祖母の先祖を辿ることはできないため、母方の家系に外国人とどのような関係があったのかはわかりません。

ただ夏木マリは「自分が何かを始める時、タイトルが必ずフランス語になる」と語ったことがあり、自身のルーツはフランスにあるのではと感じていたようです。

夏木マリにフランスの血が入っているという確証はないものの、そのルーツを辿るとハーフではないまでも外国の血が入っている可能性はゼロではないことがわかりました。

ここからは夏木マリの実家、家族についてお届けします。

夏木マリの父親は早稲田大学出身で貿易会社に勤め、高い英語力を駆使して貿易の仕事で活躍していました。

父親の実家は元々岡山県の名士で、父方の曽祖父が津山市で鉄工所を営んでいたようです。
明治時代に東京に出てきて祖父が電線を扱う会社の重役となるなど、代々お金持ちの実家でした。

また、八丈島出身の家系で京都市に住んでいた母親もお嬢様育ちだったようで、魚料理などの和食が苦手な母親のため夏木マリも子供の頃から洋食を食べて育ったそうです。

両親は基本的に放任主義だったようで怒られた記憶もないそうですが、貿易会社に勤めていた父親が海外出張のお土産に現地の人形や刺繍を買ってきてくれるなど、家族の仲は良好でした。