Awesome City Clubは2013年に結成したバンドで、ポップスやロック、R&Bなど、様々なジャンルの音楽をMIXした楽曲が特徴となっています。結成当初は4人でしたが、当初サポートメンバーとして参加していたPORINがあとから正式なメンバーになり5人となりました。

現在は「眠れない街オーサムシティ。夢を求め集うこの街に、 今日もオーサムミュージックが溢れ出す。Awesome City Club 、 僕らが聴かせたい人達はこの街のどこかにいる。」というキャッチコピーで活動しています。

Awesome City Clubは元メンバーであるマツザカタクミが同じ音楽スタジオで働いていたatagiを誘う形でスタートしていて、当初はバンドというよりも音楽プロジェクトといった構想で始まりました。その後、可愛くて上手いという理由からドラムのユキエを誘い、ボーカルについて相談していたモリシーがギターで加入。PORINは当時音楽スタジオのアルバイトで、サポートメンバーとして加わる形となり、2014年から改めて正式なボーカルとして迎えられました。

Awesome City Clubのバンド名はマツザカタクミが「City Club」というフレーズを考え、あとから「Awesome」という単語が頭に付けられました。当初は「welcome City Club」や「beautiful City Club」といった案もあったのだとか。また、マツザカタクミとatagiの2人態勢だった頃は「チャンポンズ」というバンド名をアルバイト先の店長から提案されたこともあったのだとか。

Awesome City Clubはデビュー当初は4人で、その後5人組バンドとなり、現在は3人態勢で活動しています。メンバーはボーカル・ギターのatagi、ボーカル・シンセサイザーのPORIN、そしてギターのモリシーがいます。3人になっても楽曲の魅力はひとつも衰えておらず、それぞれがソロでも活躍を見せています。

Awesome City Clubは3人態勢になったことで「万人ウケするバンドになった」と言われていて、5人態勢の頃からのファンからすると楽曲の変化に寂しさを覚える人は多いようです。当初は様々なジャンルの音楽をMIXさせた独自性のあるものでしたが、最近ではどんな人でも聴けるような楽曲が多く、当初のスタイルの楽曲を望む声は多く挙がっています。

名前：松坂 匠（まつざか たくみ）
生年月日：生まれ年不明、10月23日
出身地：東京都
職業：ベーシスト

マツザカタクミはAwesome City Clubを主宰した人物で、彼の構想からバンドが結成されました。彼は当時atagiと同じ音楽スタジオで働いていて、atagiを誘ったことでバンド構想が本格化していきました。

バンドではベースを主に担当していて、在籍していた頃はシンセサイザーやラップを担当することもありました。

マツザカタクミはAwesome City Clubを主宰した人物でしたが、同バンドを最初に脱退したメンバーでもあります。彼が脱退したのは2019年8月14日のことで、主宰の脱退ということもあってファンに大きな衝撃を与えました。

マツザカタクミの脱退理由は「方向性の違い」です。彼はバンドが4年目を迎えたときに今後の方向性についてメンバーのみんなと話し合ったところ、ズレが生じていたことを感じ、脱退を決意しました。ただ、彼の脱退自体はネガティブなものではなく、バンドの行く末を案じたポジティブなもので、新生Awesome City Clubとしての活動が始まりました。

マツザカタクミはAwesome City Club時代にボーカルのPORINと共にDJユニット「ぴんとしてシャン!」を結成し活動していたことがありました。2人のユニットはおそらく一時的なユニットだと思われ、ライブフェスにこのユニットで参加したこともあったようです。

マツザカタクミはAwesome City Clubの前に「THIS IS PANIC」というバンドで活動していました。同バンドは男性4人によって結成され、なんとメンバー全員がMCを務めることもあった個性的なグループとしても知られています。

とくにバンド自体は解散していないようですが、2014年以降は表立った活動はなく、活動休止のような状態になっています。

マツザカタクミは在籍していた当時Awesome City Clubのバンドグッズも手掛けていたようで、物販全般のデザインは彼が担当していました。また、彼自身古着屋巡りが趣味であり、そういった部分でデザインセンスが磨かれたのかもしれません。

マツザカタクミは現在も音楽活動は続けているようで、音楽プロデューサーや作詞家として活躍しています。また、ライブにも積極的に参加もしていて、これからは裏方としての活動が目立ちそうです。

名前：オオシロ ユキエ
生年月日：不明
出身地：不明
職業：ドラマー

ユキエはAwesome City Clubでドラムとして活動していた元メンバーで、バンド結成時には以前から知り合いだったatagiから「可愛くてうまい」という理由から誘われ加入しました。彼女はバンドにとっては「必要悪」のような存在だったようで、彼女自身空気を読まずにどんなこともズバズバ言い、それはバンドにとってプラスに働いていたのだとか。

ユキエは2020年8月28日にAwesome City Clubを脱退してしまいました。彼女の脱退については決してネガティブなものではなく、「新しいAwesome City Club」のための前向きなもので、公式サイトでは「メンバーとのあらゆる思い出が、私の大切な一生の宝物です。」だと語っていました。

ユキエがAwesome City Clubを脱退した理由は一言でいうと「方向性の違い」です。当時の彼らはバンドの進化について話し合っていたようで、その中で「ユキエの輝ける場所とバンドが目指す方向性が違う」ということを感じたのだそうです。それでも色々と考えた結果「脱退」ということになり、バンドを辞めることに後悔はしていないと語っていました。

ユキエはAwesome City Clubに加入前、「BobRins」というバンドで活動していました。このバンドは2012年まで活動していた女性だけのスリーピースバンドで、解散理由は明かされていないものの、解散ライブは会場が満員になるほどの盛況ぶりだったのだとか。