2011年発売のアルバム「+」でレコードデビューしたエド・シーランは、2013年公開の映画「ホビット 竜に奪われた王国」のエンド・クレジットのために「I See Fire」を書き下ろし、話題になりました。

2014年発売のアルバム「x（マルティプライ）」は、英米ともにアルバム・チャート初登場1位を獲得。地元イギリスではプラチナ・ディスクに認定されています。

2017年発売のアルバム「÷（ディバイド）」は、ロングセールスを記録し、同アルバムのリードシングル「Shape of You」は、総売上が2600万枚を超え、合計3つのギネス世界記録を達成しています。

こうして「世界で最も売れ行きの良いアーティスト」の1人と呼ばれるようになっていたエド・シーランですが、2019年に公開された話題の映画「イエスタデイ」に、“エド・シーラン”役として出演し、話題になりました。

この映画は、「もしも自分以外にザ・ビートルズを知らない世界になってしまっていたとしたら？」というユニークな設定の下、売れないシンガーソングライターの“ジャック”がビートルズの名曲を自分のものとして発表し、ターダムにのし上がっていく…。

そんなワクワクするようなストーリーが、ビートルズの名曲に彩られながら展開していくと言う、ビートルズファンにはたまらない映画だったんですよね。

そして、エド・シーランは同作で、主人公ジャックの才能（実は、ビートルズの作品をパクっただけ）に惚れ込み、彼を自身のライブの前座に抜擢するポップスター“エド・シーラン”役を務めたのです。

この映画の脚本を担当したリチャード・カーティスは、もともとエド・シーランの大ファンであり、友人でもあったそうです。

そんなリチャード・カーティスが本作の脚本を執筆している最中、あるアイデアを思いついたのだとか。それがこちら。

ところが、エド・シーランがリチャードのために書き下ろしたこの楽曲を、エドのレコード会社が気に入ってしまい、彼の3rdアルバム「÷（ディバイド）」に収録されることになってしまったのだとか。

ちなみに、そのレコード会社に取り上げられてしまった楽曲がこちら。

もちろんその当時、リチャード・カーティスはとても残念がったそうです。しかし、そのことがキッカケとなって、その2年後にエド・シーランが本作に出演することになり、彼から書き下ろし作品の提供を受けることが決まったのだとか。

エド・シーランが映画「イエスタデイ」のために書き下ろした作品は、「One Life」と「Penguin」の2曲でした。