その半年後の同年8月にリリースした2ndシングル「月光」が、人気ドラマ「TRICK」の主題歌に起用されたことで、約60万枚のセールスを記録。新進気鋭の正統派美人シンガーソングライターとして、一躍脚光を浴びました。

さらに、4thシングル「眩暈/edge」が、第43回日本レコード大賞の作詞賞を受賞すると、翌2002年3月にリリースした1stアルバム「インソムニア」が、日本ゴールドディスク大賞「ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞。

同年11月には、日本武道館での公演を成功させた鬼束ちひろさんは、トップ・シンガーソングライターとしての地位を確立していきました。

しかし、そんな輝かしい実績を残す一方で、デビューから2年足らずのうちに、アルバム3枚をリリースするなどのハードスケジュールが祟り、次第に心身の健康バランスを崩していくことに…。

さらに、2003年夏には喉を痛めながらも仕事を続けた結果、声帯結節を発症してしまうんですよね。これにより鬼束ちひろさんは、2003年限りでの音楽活動休止を余儀なくされてしまいました。

それ以降の鬼束ちひろさんは、散発的にシングルやアルバムをリリースしていくのですが、体調不良や所属事務所のマネジメント契約切れなどを理由に、音楽活動休止と再開を繰り返していくことになります。

やがて、本業の音楽活動よりも、後述する私生活でのDV騒動や、世間をアッと言わせたTwitterでの暴言騒動などで、度々世間の目を引くことに…。

2010年8月18日早朝、鬼束ちひろさんが自宅マンションにて、当時同棲中だった男性から、顔を殴られたり脇腹を蹴られるなどの暴行を受け、肋骨骨折などで全治1ヶ月の重傷を負うという事件が発生しました。

その後、鬼束ちひろさんに暴行を加えた男性は傷害罪で起訴され、懲役2年6月の実刑判決が言い渡されています。

その後、鬼束ちひろさんは2011年4月にテレビ出演し、前年の暴行事件について語ったのですが、世間では鬼束ちひろさんが語った内容よりも、彼女の変わり果てた姿に注目が集まりました。

そのテレビ出演時の鬼束ちひろさんの姿がこちら。

かつて、清楚な美人との印象が強かった鬼束ちひろさんが、奇抜なファッションに身を包み、ド派手なメイク姿で久しぶりにメディアに登場したわけです。「あの鬼束ちひろに一体何があったんだ？」と当時大変な話題になりました。

ちなみに、肝心の暴行事件については、鬼束ちひろさんは次のように語っていました。

確かに被害者は鬼束ちひろさん自身なのに、どこか他人事のような感じもしますし、“意味深”と言うよりも、終始要領を得ないコメントで、聴き手のアナウンサーが困惑するのもわかりますね。