名前：服部 良一（はっとり りょういち）
生年月日：1907年10月1日
出身地：大阪府
職業：作曲家、編曲家

服部良一は昭和の時代に活躍した作曲家。彼はこれまでに数多くの名曲を生み出した作曲家で、代表曲には「別れのブルース」や「東京ブギウギ」、「青い山脈」などがあります。

彼は日本の和製ポップスにおける第一人者のひとりで、当時の日本の音楽シーンを大きく発展させました。

服部良一は幼少期の頃から芸事好きの家族の影響で民謡などを聴いて育ち、早くから音楽の才能を発揮していたのだそうです。その後は姉の勧めから少年音楽隊に一番の成績で入隊し、2年間ここで活動します。

当初はオーボエを担当していましたが、上手に音が出せず、その後はサックスとフルートに転向して腕を磨きました。

服部良一はその後に「大阪フィルハーモニック・オーケストラ」に入団し、第2フルートを担当。この頃は音楽家エマヌエル・メッテルに才能を見出され、4年間に渡って音楽理論や作曲、編曲について指導を受けることになります。ちなみに当時はジャズ喫茶でピアノの演奏もしていたようで、音楽家として注目を集めることになります。

服部良一は音楽科としての指導を受けたあと、コッカレコードにてサクソフォーンと編曲を担当。タイヘイレコードの専属となります。その2年後には大阪コロムビアで演歌の編曲を担当し、編曲の腕を磨いていきます。

翌年には当時のヒット曲「酒は涙か溜息か」を模したような曲を欠かされ、それに嫌気が指して上京。ダンスホールのサクソフォン奏者として活動を始めました。

服部良一は上京したあと、「日本コロムビア」の専属作曲家となり、ジャズやブルースを取り入れた斬新な曲作りを行うようになります。この頃に歌手・淡谷のり子の「別れのブルース」を手掛け、一躍作曲家として有名な存在になりました。

1940年代に入るとジャズの活動の場を求めて上海へと渡り、活躍の場を広げます。当時は李香蘭と上海交響楽団とともに「夜来香幻想曲」を発表し、上海交響楽団では指揮者も行うなど、幅広い活躍を見せました。

服部良一は第二次世界大戦後も作曲家としての活動を行い、「東京ブギウギ」などのヒット曲を連発。この頃は数多くの楽曲で、作曲と編曲を担当していて、日本の音楽業界に貢献します。

さらにその後は「日本作曲家協会」や「日本レコード大賞」の創設に携わり、紫綬褒章や勲三等瑞宝章を受章するなど、その功績が称えられました。

服部良一は家系図がすごいと言われていて、自身の家族には有名人が多いことで知られています。また、彼の子孫たちには音楽関係者もいて、後世にも彼は多大な影響を与えています。

服部良一は子供が5人生まれていて、7人家族だったことがわかっています。そのため、とても賑やかな家庭だったと思われ、子供たちもみな音楽が大好きだったのだそうです。

服部良一が結婚した嫁は「万里子」という一般女性。そのため、どういった女性なのか詳しいことはわかっていませんが、おそらく音楽関係者だったのではないかと思われます。

服部良一が結婚した嫁のいとこは作詞・作曲家の原六朗。じつは彼は原六朗とは師弟関係で、学生時代から親交があったのだそうです。原六朗は彼から作詞・作曲だけでなく、サックスの手ほどきも受けていたようで、彼の影響もあってジャズやポップスに傾倒していったのだそうです。

服部良一の長男には作曲家として活動している服部克久がいます。彼はこれまでに数多くの楽曲を手掛けてきた有名作曲家で、テレビ番組やラジオ番組、ドラマからアニメに至るまで作曲を行っています。

また、日本音楽作家団体協議会や日本作曲家協会を歴任し、日本作編曲家協会では会長も務めるなど、日本の音楽業界に長らく貢献していました。

名前：服部 克久（はっとり かつひさ）
生年月日：1936年11月1日
出身地：東京都
職業：作曲家、編曲家

服部克久は子供の頃から音楽の英才教育を受けて育ったようで、これは父親である服部良一によるものなんだそうです。中学からは「私立成蹊中学校・高校」へ通い、高校時代には「パリ国立高等音楽院」へ留学したのだそうです。帰国後はすぐに音楽業界で活動をはじめ、主にテレビ業界での活躍が続きました。

服部良一には3人の娘がいたことがわかっていますが、どういった娘だったのでしょうか？名前は上から「初音」、「梢」、「早苗」となっていて、おそらく兄である服部克久同様に幼い頃から音楽の手ほどきを受けていたのではないかと思われます。ただ、詳しい人物像はわかっておらず、おそらく3人とも音楽業界には進んでいないと思われます。