名前：小澤 征爾（おざわ せいじ）
生年月日：1935年9月1日
出身地：満州国
職業：指揮者

小澤征爾は長年活躍していた指揮者。彼は高校の頃から指揮について学び、短大卒業後から指揮棒を振り始めます。その後、単身フランスへと渡り、ブザンソン国際指揮者コンクールやカラヤン指揮者コンクールで1位を獲得。

1960年から本格的に指揮者としての活動をはじめ、数多くの楽団で指揮を務め、日本を代表する指揮者となりました。

小澤征爾は日本のみならず海外の人気も高く、早くから海外で活動も行っています。彼は1960年代からニューヨーク・フィルハーモニック副指揮者やシカゴ交響楽団の音楽監督、トロント交響楽団やウィーン・フィルハーモニー管弦楽団などで指揮を務めていて、その後も海外での活躍は多く、2000年代になっても海外楽団での指揮をたびたび務めていました。

小澤征爾は1961年にNHK交響楽団（N響）に招かれ、同楽団で指揮者を務めます。ですが、すぐに彼とN響は感情的な軋轢が生まれ、ついにはN響からボイコットを受けてしまいます。その結果、彼はひとりで指揮台に立つこととなり、これをきっかけに「日本では活動しない」と決め、海外で活動を行うようになりました。

小澤征爾はじつは元々ピアニストを志望していて、指揮者を目指していたわけではありません。彼は幼少期の頃に兄からピアノの手ほどきを受け、それを見た家族から才能を見出されて本格的にピアノを習い始めます。

ですが、中学の頃に所属していたラグビー部で骨折する怪我を負い、これがきっかけとなってピアノの道を諦めることになりました。

小澤征爾の生まれは満州。彼は満州の奉天で生まれ育ち、実家は歯科医師を務める家庭でした。その後は6歳まで満州で過ごしていて、大陸育ちであることなどが彼の行動力の高さの原点になっているのではないかと見られています。

日本に帰国してからは一時東京で暮らし、その後は神奈川県へ一家で移り、そこから東京の学校へ通っていました。

小澤征爾は現在すでに死去しています。彼が亡くなったのは「2024年2月6日」のことで、享年88歳でした。彼の死は世界中のファンに大きな衝撃を与え、数多くのメディアで大々的に取り上げられることに。

また、このときは数多くの楽団が彼に追悼の意を示していて、多くの人が胸を痛めました。

小澤征爾の死因は「心不全」。死去したときは都内の自宅にいたようで、家族に看取られたことがわかっています。心不全は血液を送り出す心臓のポンプ機能が十分に働かなくなる症状のことを指していて、体のあらゆる場所に十分に血液が送られなかったため、息を引き取ったものと見られています。

小澤征爾の葬儀はすでに近親者のみで執り行われています。これは本人たっての希望だったようで、親しかったものに見送られました。葬儀についての情報はありませんが、おそらく小澤家の菩提寺、日蓮宗高田山長生寺で行われたのではないかと見られています。

また、このお寺には小澤家の先祖墓もあるようで、現在はこちらのお墓に眠っているものと思われます。

小澤征爾は現在は葬儀もすでに行われていますが、今後はお別れ会も予定されているのだとか。お別れ会の詳細はまだ不明ですが、海外からの訪問者も多いのではないかと思われます。また、開催時期なども不明で、今は公式からの発表を待っている状態です。

小澤征爾は晩年は病気が多かったことがわかっていて、70代に突入してから病気が増えたのだそうです。彼は2005年に白内障で手術を行い、その翌年には帯状疱疹角膜炎で音楽活動を休止に。

2010年には食道がんも発覚し、手術で全摘出。その後は2011年と2015年に腰を手術し、2018年には胸部の手術を行うなど、相当に体調は悪かったのだそうです。

小澤征爾の最後の活動は2023年の松本市での「セイジ―」のオーケストラ公演。これは映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズが指揮する特別プログラムで、ウィリアムズ本人がアンコールの際、彼をステージに呼んで指揮してもらったのが最後の指揮となっています。

小澤征爾は晩年に車椅子姿を見せていて、車椅子に座った状態で指揮を執ったこともありました。彼が車椅子になった理由は療養生活。彼は晩年は体調を崩しがちで、長らく療養生活を送ったことで体重が落ち、自分で歩く亡くなったのだとか。さらに言葉も思うようには喋れなかったようで、最終的に病院を退院して24時間対応の看護体制の下で自宅療養を行っていました。

小澤征爾の自宅は世田谷区の高級住宅街にある大豪邸。彼の自宅はかなりの敷地面接があり、隣には娘夫婦が暮らす住居もあり、それゆえに晩年は娘に面倒を見てもらっていたのだそうです。

小澤征爾は都内以外にも豪邸を持っていることで知られていて、これは自身の海外での活動が要因だと思われます。彼はアメリカ・ボストンやサンフランシスコ、マサチューセッツとハワイ、さらにはフランスのパリから日本の長野県にそれぞれ自宅を持っています。

こうした自宅には大きな庭やプールなども付いていたようで、忙しい指揮活動ゆえに自宅ぐらいにしかお金を使うことがなかったのではないかと思われます。