内山田洋とクール・ファイブは昭和に活躍した人気の歌謡グループ。彼らはミュージシャンの内山田洋が率いる歌謡グループで、1967年から活動しています。

その後は1969年の「長崎は今日も雨だった」でメジャーデビューを果たし、すぐに人気バンドへと成長しました。

内山田洋とクール・ファイブは元々長崎市内にあったグランドキャバレー「銀馬車」の専属バンドとして結成されていて、その後は佐世保のナイトクラブで歌手として人気を集めていた前川清をメインボーカルに起用します。

これ以降は自主製作の楽曲がラジオで頻繁に流れるようになり、東京の音楽プロデューサーから声をかけられ、デビューすることが決まりました。

内山田洋とクール・ファイブは1975年に人気バラエティ番組「欽ちゃんのドンとやってみよう!」へレギュラー出演も行うようになり、お茶の間の人気も集めるようになります。

これにより各メンバーはそれぞれが名前と個性も知られるようになり、バンド人気は一気に高まることとなりました。

内山田洋とクール・ファイブと言えば、その幅広い音楽性も人気の要因のひとつとなっていて、当初からジャズやラテンなど、様々な音楽を披露していました。

また、彼らはコンサートでは各自のパートの楽器で演奏するコーナーを設けていて、メンバーそれぞれが目立つ工夫をしていたのだそうです。

内山田洋とクール・ファイブは6人組のバンドとしてデビューしていますが、これまでに何度かメンバーの入れ替わりが行われています。

メンバーの入れ替わりは1980年代後半に入ってからで、それまでオリジナルメンバー6人で活動していました。

名前：内山田 道生（うちやまだ みちお）
生年月日：1936年6月6日
出身地：福岡県
職業：ミュージシャン

内山田洋は「内山田洋とクール・ファイブ」を率いたメンバー。彼は1967年に前川清以外のメンバーを誘ってバンドを結成し、地道にミュージシャンとして活動の幅を広げています。

バンドでは最年長ということもあって頼られることも多く、演奏ではギターやキーボードを担当していました。

内山田洋が音楽活動を始めたのは19歳だった1957年から。当時は福岡県内のベースキャンプで音楽活動をスタートし、そこからクラブやキャバレーで営業を行うようになりました。

この活動から彼は「内山田洋とクール・ファイブ」のメンバーと知り合い、バンドを結成することにしたのだそうです。

内山田洋は音楽を始める前は水泳選手だったようで、バンド結成後はいつも水着を持参してプールに泳ぎに行っていたのだそうです。

水泳選手として活動したのは高校時代のことだそうで、運動神経は良かったのだそうです。

内山田洋とクール・ファイブは学生時代から日常的に泳いでいたのもあって、体はかなりムキムキだったのだとか。実際に音楽を始めてからは日課として腕立て伏せを毎日150回していたことがわかっていて、かなりの体力も持っていたことがわかっています。

名前：前川 清（まえかわ きよし）
生年月日：1948年8月19日
出身地：長崎県
職業：歌手、タレント、俳優

前川清は「内山田洋とクール・ファイブ」のボーカル担当。彼はバンド結成の翌年に加入したメンバーで、彼の加入後からバンドは一気に人気を獲得しました。

メジャーデビュー後も長年に渡ってバンド人気をけん引し、無くてはならない存在となりました。

前川清は「内山田洋とクール・ファイブ」の加入前は佐世保のナイトクラブで歌手を務めていて、当時から客からの評判は高く、人気者だったのだそうです。

歌手として活動する前はダスキンのセールスマンを務めていて、その後に夢だった歌手としての活動を始めました。

前川清は子供の頃は野球少年でしたが、中学に上がったあと、佐世保の米軍基地からジャズが流れてきたのを聞き衝撃を受けます。これ以降はジャズにどっぷり浸るようになり、そこから次第に歌手へ憧れを持つようになったのだそうです。

前川清は「内山田洋とクール・ファイブ」としてデビューを果たしたあと、ソロ歌手としてもデビューを飾っていて、バンドでの人気もあってソロでも大きな成功を収めています。

また、ソロでは「8時だョ!全員集合」や「ドリフ大爆笑」、「欽ドン!」などでコントにも出演していて、お茶の間からの人気も高かったようです。