名前：佐藤 道彦（さとう みちひこ）
生年月日：1951年7月14日
出身地：山形県
身長：168㎝
職業：コメディアン、パフォーマー

南部虎弾はパフォーマンスグループ「電撃ネットワーク」のメンバーで、リーダーとしてグループを率いていました。同グループは過激なパフォーマンスが特徴となっていて、その人気から海外でも活動を行っています。

海外では「TOKYO SHOCK BOYS（トーキョー・ショック・ボーイズ）」と呼ばれ、様々なイベントでパフォーマンスを披露しているのだとか。

南部虎弾は2017年に糖尿病の悪化で倒れ、緊急入院したことがありました。このときは心不全にもなっていたようで、その後は心臓のバイパス手術を受け、なんとか一命は取り留めました。

2019年には糖尿病を原因とする腎機能低下の治療のため、妻をドナーとして生体腎臓移植手術を行い無事成功しています。

南部虎弾は電撃ネットワークとしてだけでなく様々な活動を行い、通販番組への出演やプロレス・格闘技のプロデュースまで手掛けていました。また、スポーツ紙などで連載も抱えるなど、その幅広い活動から豊かな才能の持ち主であったことが伺えます。

70代になってからも活動を続けていた南部虎弾ですが、2024年1月20日に脳卒中のため亡くなりました。72歳でした。

南部虎弾の突然の訃報は、ファンや関係者にも大きな衝撃を与えました。

南部虎弾は30年以上にわたり電撃ネットワークのメンバーとして活動していましたが、同グループを結成したのは彼が39歳のとき。アラフォーから過激パフォーマンスグループでの活動を始めたのですが、若い頃の経歴はどういったものだったのでしょうか？

南部虎弾はいきなり芸能界で活動していたわけではなく、元々は「第一生命」に勤める営業マンでした。彼は就職する前は群馬県にある「高崎経済大学」に通っていて、当時は大学の劇団に所属し、演技の世界で活動していました。

その後、本格的に役者を大学を中退し、上京して働きながら役者になることを夢見ていました。

南部虎弾は営業マンとして働いていましたが、会社を辞めて単身フランスへ。このときは現地でボランティア活動にいそしんでいたようで、帰国後は劇団「テアトル・エコー」の養成所へ入所し、再び役者への世界で活動を始めます。

ちなみにテアトル・エコーに入所する前は「ロシア音楽舞踏団」にも所属していたようで、当時は歌やダンスも学んでいたのだそうです。

南部虎弾は役者として活動していた頃、黒澤明監督の映画「影武者」に端役で出演したことがありました。

ちなみに当時の年齢は29歳で、見た目の雰囲気も今とはかなり違います。(画像左は仲代達矢)

南部虎弾はその後、肥後克広、寺門ジモン、上島竜兵の3人に出会い、即席の4人組コント集団「ダチョウ倶楽部」を結成。当時は彼がリーダーを務め、すぐに人気を集めることに。南部虎弾はコメディアンとして活動するようになり、この頃から過激な芸風が特徴となっていました。

南部虎弾はダチョウ倶楽部のリーダーとして活動していましたが、すぐにグループを脱退し電撃ネットワークを結成。当時はライブハウスでの活動が中心でした。その後、深夜番組「オールナイトフジ」への出演から注目を集めるようになり、様々なイベントに出演する人気グループとなりました。

4人で活動していたダチョウ倶楽部は元々「キムチ倶楽部」という名前で活動していて、当時はメンバー20～30人のコント集団だったのだとか。メンバーは皆テアトル・アカデミー出身者ばかりで、コメディアンだけでなく俳優なども在籍していました。

ダチョウ倶楽部が結成されたのは先輩芸人・渡辺正行が立ち上げたコント大会へ出場するため、当時のキムチ倶楽部メンバーから新たにグループを立ち上げることに。

その中で南部虎弾にも声がかかり、4人組コントグループを結成。名前を「ダチョウ倶楽部」として活動を始めました。

南部虎弾は元々ダチョウ倶楽部のリーダーを務めていましたが、なぜ人気絶頂だった頃に脱退してしまったのでしょうか？これについては「クビ」ということがわかっています。

その理由は「芸風や方向性の違い」によるもので、過激な南部虎弾にメンバーの3人はついていけなかったのだそうです。