1935年に映画『なりひら小僧　春霞八百八町』でデビューを果たしました。

戦時中は日本軍慰問団で東海林太郎らの前座歌手としてミスワカナ・玉松一郎らと中国戦線や南方戦線を巡回します。

終戦後は役者活動に留まらず、ジャズ歌手として進駐軍キャンプへの巡業も行っていました。

その後、結核や生活苦など数々の困難に見舞われてしまいますが、『エンタツちょびひげ漫遊記』の出演を機に徐々に女優としての仕事が増えていきます。

1963年、『放浪記』で人生初の主演を務めあげました。森光子の代名詞とも言える作品ですよね。

数々の作品に出演し、日本を代表する「お母さん女優」としてその人気を不動のものとしました。

森光子は、色白の肌が印象的ですが、子供の頃は「黒みっちゃん」と呼ばれるほど、肌が黒かったそうです。

ある日突然、あごの下にシミみたいな小さな白い斑点が出来て、それがだんだんと広がっていき、顔も手も足も体全体に広がっていったそうです。

その症状は、「尋常性白斑病」という病気が原因で、治るのに10年もかかったのだそうです。

森光子は、肌が白くなったことは女優として嬉しかったそうですが、野茂英雄の追っかけをしていたため、日光に当たってはいけなかったことが、辛かったと語っています。

森光子が患った尋常性白斑という病気はどんな病気なのでしょうか？原因や症状についてご紹介します。

尋常性白斑とは、皮膚の一部が脱色されたように白くなってしまう皮膚疾患のことです。後天性の疾患で、日本では「しろなまず（白癜）」とも呼ばれています。